「みんな電力、再生可能エネルギーに関心があるけど、実際のところ料金ってどうなんだろう?」
「他の電力会社と比べて高いのかな?安いのかな?」
そんな不安と少しの期待を抱えながら、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。
「しっかり比較検討しなかったので、実は前より電気代が高くなってしまった…」
「自分の使い方には合わないプランを選んで後悔した…」
なんて失敗は、絶対に避けたいですよね。
ところで、筆者はみんな電力の加入者20名に独自でアンケート調査を実施。
その結果、14名が加入前に料金への不安を持っておられたようです。
あなたと同じように、多くの方が料金について真剣に考え、情報を求めていることがわかりますね。
電気は毎日使うもの。電気代は家計に直接ひびく大切な要素です。
だからこそ、電力会社選びはあなた自身の問題として、しっかり向き合う価値がありますね。
でも、ご安心ください! この記事を読めば、そんな疑問や不安を解消できます。
本記事では
を徹底的に解説。
結論は次のようなもの。
- 電気をたくさん使う家庭(家族が多い、在宅勤務など)では料金が割安になる傾向がある
- ただし、お得になる基準は地域によって大きく異なるため、事前のシミュレーションが不可欠
なお、本文では結論の根拠もしっかり伝えます。
ですので、読み終える頃には、みんな電力の料金体系を深く理解し、みんな電力に加入すべきかどうか、自信を持って判断できるようになっているはずです。
正しい情報をもとに最適な電力会社を選ぶ。
そうすることで、毎月の電気代に納得し、安心して電気を使う。さらには環境貢献もできる。
そんな未来を手に入れるための一歩を、ここから踏み出しましょう!
みんな電力の料金に関するQ&A

まずは、料金に関してよくある質問とその回答を紹介します。
- Qみんな電力の基本料金や電力量料金単価はいくら?
- A
地域や契約容量(アンペア数やkVA)によって変わります。
公式HPの料金体系(エリア別)にて確認してください。
- Q電源コスト調整単価とは何ですか?
- A
電気の仕入れ値に合わせて料金を調整するためのもの。詳しくは 電源コスト調整単価の仕組み をお読みください。
- Qみんな電力の料金シミュレーションはどこでできますか?
- A
みんな電力の
公式HPでできます。
- Q他の電力会社と比べてみんな電力は安いですか?
- A
関東エリアや関西エリアでの大手電力会社(東京電力や関西電力)との比較は、みんな電力VS大手電力 を参照してください。その他の会社の場合は、みんな電力の料金を
公式HPで確認し、他の電力会社の料金と比較してください。
みんな電力「プレミア100プラン」の料金を徹底解説!

現在、みんな電力で新規に申し込める主要なプランは「プレミア100プラン」です。
本記事ではこのプランについて詳しく解説します。
プレミア100プランの提供エリア
プレミア100プランがサービス提供されているエリアは以下の通り。
- 東北電力エリア
- 東京電力エリア
- 中部電力エリア
- 関西電力エリア
- 中国電力管内
- 四国電力エリア
- 九州電力エリア
プレミア100プランの料金体系
毎月の電気料金は、以下の計算式で決まります。

- 基本料金: 契約アンペア数に応じて決まる固定料金
- 電力量料金単価: 電力量(kWh)あたりの料金
- 電源コスト調整単価:仕入れる電気の想定価格との差額を還元or負担する額の単価
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金: 国の制度で決められた単価
つまり、基本料金に「使った電気の量(kWh) × 3つの単価の合計」を足したものが、あなたの電気料金になるわけです。
では、次はそれぞれの要素について詳しく見ていきましょう。
プレミア100プランの料金を構成する要素
基本料金
基本料金は、契約しているアンペア(A)やキロボルトアンペア(kVA)に応じて、毎月固定でかかる料金。
この基本料金は地域によって異なります。
例えば、東京電力エリアの基本料金は次の通り。
契約電力容量 | 基本料金(円/月) |
---|---|
10A | 655.24 |
15A | 728.36 |
20A | 804.48 |
30A | 956.72 |
40A | 1108.96 |
50A | 1261.20 |
60A | 1413.44 |
また、関西電力エリアでは、一般家庭の契約電力容量は概ね6kVA未満なので、次のようにひと通りに決まりますね。
契約電力容量 | 基本料金(円/月) |
---|---|
6kVA未満 | 740.90 |
電力量料金単価の重要性
電力量料金単価は月々の電気料金に大きく影響する重要な要素です。
なぜならば「月々の電気料金=基本料金+使った電気の量(kWh) × 3つの単価の合計」の式に出てくる3つの単価のうち最も大きい単価だから。
具体的に、電力量料金単価は地域によって異なるものの、およそ28円/kWh前後。
エリア | 東北 | 関東 | 中部 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 |
電力量料金単価 (kWh/円) | 30.02 | 28.79 | 27.91 | 27.12 | 28.56 | 28.41 | 27.04 |
それら電力量料金単価に比べて、電源コスト調整単価や再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)は下表のように圧倒的に小さいですね。
エリア | 東北 | 関東 | 中部 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 |
電源コスト 調整単価 (kWh/円) | -0.25 | -0.48 | -0.39 | -0.10 | -0.13 | -0.73 | -0.29 |
エリア | 全国共通 |
再エネ賦課金 (kWh/円) | 3.49 |
このように電力量料金単価は、月々の電気料金に大きな影響を与える要素です。
使用量が多いと割安感がある理由:電力量料金単価の特徴
さらに、プレミア100プランの電力量料金単価には大きな特徴があります。
それは、使用量に対して単価が変わらないこと。
実は、本記事の冒頭で伝えた「電気を多く使う家庭の方が割安になりやすい」理由がここにあります。
一方、大手電力会社(一般電気事業者)をはじめ一般的な他の電力会社の(規制料金体系の)電力量料金単価は違います。
それらでは使用量に応じて変わる段階制料金が採用されています。
エリア | 東北 | 東京 | 中部 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 |
第一段階 | 29.62 | 29.8 | 21.2 | 20.21 | 32.75 | 30.65 | 18.37 |
第二段階 | 36.37 | 36.4 | 25.67 | 25.61 | 39.43 | 37.27 | 23.97 |
第三段階 | 40.32 | 40.49 | 28.62 | 28.59 | 41.55 | 40.78 | 26.97 |
しかも、他の電力会社は使用量が増えるにつれて第一段階から第二段階、第三段階へと単価が上昇(上表参照)。
ただし、各段階の境目となる使用量は電力会社によって異なります。
したがって、家族が多かったり、平日の昼間も自宅の電気を使う在宅勤務であったりなど、電気使用量の多い人は、みんな電力で割安感を感じやすくなります。
電源コスト調整単価
電源コスト調整単価は、電力量料金単価に比べると額は小さいものの、しっかりとその仕組み理解しておきたい要素。
電気の仕入れコストの変動を反映して、単価が毎月変動するから。
なおかつ、その変動幅には多少なりともリスクが含まれ、価格上昇時に「上限がない」ため。
電源コスト調整単価の仕組み
みんな電力では、電源コスト調整単価の仕組みを「ワリカン」と表現しています。
電気の仕入れ値(コスト)が基準価格より高くなった場合はその分を少し負担し、安くなった場合は還元されるという仕組みだから。
市場の実態に合わせて料金を調整するためのものですね。
電源コスト調整単価の変動要因
変動要因は次の3つ。
- 電力の市場価格
- 燃料価格
- 独自電力の調達コスト
これら3つの要素の変動を反映して毎月見直されます。
電源コスト調整単価の影響度
前述の通り、この単価(2025年4月時点ではマイナス0.1~0.7円/kWh程度)は、主要な電力量料金単価(約27~30円/kWh)と比べると小さい値。
しかも、少なくとも過去一年ほどは一方的に高騰はしておらず、約-3円~+2円/kWhの間を行ったり来たりしています(下図参照)。

電源コスト調整単価が含むリスクとその回避手段
実は、この電源コスト調整単価には上限が設定されていません。
高騰し電気料金が予想外に高くなる可能性はゼロではありません。
ですので、公式サイトのニュースページにて毎月末ごろ発表される単価を忘れずに確認する。
あるいは筆者のXアカウントをフォローしておいてください。発表後に最新単価と直近の推移について投稿しています。
しかし、このリスクを回避する手段もあります。それは他の電力会社に乗り換えること。
みんな電力には契約期間の縛りや解約金・違約金がありません。
ですので、思った以上に高騰しそうな時や高騰し始めたなら、乗り換えればいいだけです。
そう考えると、ほとんど心配なくなりますよね。
電源コスト調整単価のまとめ
電源コスト調整単価は、電気の市場価格を料金に反映させるための特徴的な仕組み。
単価自体は比較的小さいですが、毎月変動し上限設定がないという特性を理解し、公式サイトなどで最新情報を確認しておく必要があります。
しかし、万が一、高騰することとなっても回避手段があるので、過度に心配する必要はないですね。
【徹底比較】みんな電力 vs 大手電力・他の新電力と料金比較

上記では、みんな電力「プレミア100プラン」の料金体系を解説しました。
次に気になるのは「結局、今契約している大手電力会社と比べて高いの?安いの?」という点ですよね。
そこで次には、みんな電力の料金を大手電力会社の標準的なプランと比較してみましょう。
ただし、ここでは特に利用者の多い関東エリアと関西エリアの2つを例に取り上げます。
比較のポイント:使用量による単価の違いに注目!
大手電力会社との比較の前にポイントをおさらい。
注目のポイントは、電気使用量に応じた「電力量料金単価」の仕組みの違いです。
- みんな電力(プレミア100): 使った電気の量(kWh)に関わらず、電力量料金単価が一定
- 大手電力(標準プラン 例:従量電灯): 使った電気の量が増えるほど、電力量料金単価が高くなる「段階制料金」を採用
この「単価の仕組みの違い」が、特に電気をたくさん使う家庭で、みんな電力の方が料金的に有利になる理由です。
関東エリアでの比較 vs 東京電力
それでは、まずはみんな電力「プレミア100プラン」と、東京電力(TEPCO)の一般的なプラン「従量電灯B」を比較します。
下図は電力使用量ごとのひと月の電気代を比較したもの。
それぞれ最新の電源コスト調整単価(2025年4月検針分)や燃料費調整単価(2025年5月検針分)を反映しています。
ただし、みんな電力の電源コスト調整単価が毎月末公表のため、ひと月ずれています。


グラフを見ると、電力使用量が少ないうちは東京電力の方が安いですね。
しかし、使用量が350kWhあたりを超えると、みんな電力の方が割安になる傾向が見られます。例えば、500kWhなら約1,000円の差。
これは主に、使用量が増えても単価が上がらないみんな電力の仕組みによるもの。
在宅勤務や家族が多く、月々の電気使用量が400kWh以上などになる家庭は、みんな電力加入を検討する価値がありますね。
関西エリアでの比較 vs 関西電力
次は、関西エリアで、みんな電力「プレミア100プラン」と、関西電力の一般的なプラン「従量電灯A」を比較しましょう。
下図は電力使用量ごとのひと月の電気代を比較したもの。
それぞれ最新の電源コスト調整単価(2025年4月検針分)や燃料費調整単価(2025年5月検針分)を反映しています。
ただし、みんな電力の電源コスト調整単価が毎月末公表のため、ひと月ずれています。

関西エリアでは、使用量が比較的多い500kWhくらいまでは関西電力の方が安いですね。
ですので、500kWh以上など、かなり使用量の多い家庭でないとみんな電力を割高に感じてしまいそう。
気になる人は公式の料金シミュレーションで確かめてみてください。
他の新電力との比較
新電力は他にもたくさんありますが、各社料金プランは様々です。
比較する際は、やはり「基本料金」や「電力量料金単価(固定か段階制か)」、「調整額(燃料費調整か独自調整か、上限の有無)」が主なポイント。
- 市場連動型プランとの比較: 一部の新電力は、卸電力市場価格に完全に連動するプランを提供しています。みんな電力の「電源コスト調整単価」も市場価格の影響を受けますが、完全連動プランとはリスクの度合いが異なる場合あり。
- 再エネ系新電力との比較: 再エネ100%をうたう他の新電力と比較する場合、料金設定の考え方(付加価値分をどう価格に反映しているか)も比較ポイント。
詳細な比較は多岐にわたるため、ここでは割愛しますが、気になる新電力があれば、同様の観点で比較検討してみてください。
比較から見えるポイントと注意点
ここまでの比較から、以下の点が重要だとわかります。
- 電気使用量が多いほど、みんな電力が有利になる傾向:
単価が一定であるプレミア100プランの仕組みにより、使用量が多い場合に大手電力より割安になる傾向があります。 - ただし、お得になる基準は「地域によって大きく異なる」:
関東と関西の比較で見たように、どのくらいの使用量からお得になるかはエリア次第です。 - 調整額は毎月変動するため、グラフはあくまで現時点の目安:
比較グラフには最新の調整額を反映していますが、この金額は毎月変わります。将来の料金を保証するものではありません。最新の単価や調整額は必ず公式サイトなどで確認しましょう。
これらの比較はあくまで「現時点での傾向」を知るための参考情報。
あなたの正確な電気代を知るには自身の検針票をもとに、公式サイトで料金シミュレーションを行うことが不可欠。
ぜひ一度、料金シミュレーションを実施してみましょう。
料金に関する実際のみんな電力利用者の声

ここでは実際の利用者の声を紹介します。
筆者がみんな電力加入者20名に独自にアンケートを実施(年代、世帯人数など回答者の背景は下表参照)。
30代 | 40代 | 50代 |
---|---|---|
10名 | 9名 | 1名 |
ひとり暮らし | 2人 | 3人 | 4人以上 |
---|---|---|---|
3名 | 8名 | 5名 | 4名 |
加入検討時の心配
「加入検討時にどんなことが心配だったか」を質問したところ、14名が「料金」のことを挙げました。
具体的には次のような心配です。
- 安くなるかどうか
- 高くならないかどうか
- 料金が急激に変動しないかどうか
やはり多くの人が料金を気にされますね。
その他に挙がった心配ごとは、下図のように「みんな電力の信頼性や安定性」「切り替えがうまくいくかどうか」など。

加入の決め手
また、「加入することにした決め手」は何かを訊ねたところ、「料金シミュレーションの結果」が最も多く、次いで「口コミ」という結果でした。

料金が心配だったのでシミュレーションを試してみた。その結果に納得したから加入した、という人が多いようです。
あなたも料金について心配なようでしたら、ぜひ料金シミュレーションを試してみてください。
みんな電力の料金は高い?比較・シミュレーション・評判まで徹底解説のまとめ
本記事では、みんな電力の主力プラン「プレミア100プラン」の仕組みと料金体系、そして大手電力会社(東京電力・関西電力)との具体的な料金比較を徹底的に解説しました。
結論は次の通り。
- 電気の使用量が多い家庭(家族が多い・在宅勤務が中心など)では、みんな電力の方が割安になる傾向がある
- ただし、エリアごとに料金差があるため、必ず事前の料金シミュレーションが必要
特に注目すべきポイントは、みんな電力の「プレミア100プラン」は使用量が増えても単価が上がらない「単一単価制」であることです。
一般的な電力会社が採用している段階制料金(使うほど単価が高くなる)とは違い、たくさん電気を使う家庭ほど料金的なメリットが大きくなりやすいです。
一方で、地域ごとに基本料金や単価に違いがあり、すべてのケースで「絶対に安い」とは言い切れません。
そのため、公式サイトでの料金シミュレーションを必ず行い、自分の家庭にとって本当にメリットがあるかを確認してから申し込むことを強くおすすめします。
正しい情報をもとに最適な電力会社を選び、安心して再生可能エネルギーに貢献できる毎日を手に入れましょう!
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