フェアトレードって、日本であまり普及してなさそうですよね。
確かにフェアトレード商品の一人当たり年間購入額を国別に比較すると、日本は上位に位置するスイスの1/108にすぎません。
そのことが日本での普及度合いを物語っています。
だからといって、商売しているわけではない社会人には、フェアトレード商品を普及させる手立てはとてもなさそう。
何もできないと早々にあきらめるのはちょっと悔しいけれど・・・
ところが、私たち普通の大人でもフェアトレードを広めるのにひと役買えることがありました。
自分にもできることがあるとワクワクしますね。
本記事では、私たち普通の大人がフェアトレード普及のために個人的にできること3つを解説します。
フェアトレードについて知っているだけでなく何かの取り組みまで始めていれば、良識ある大人として周囲から一目置かれること間違いなしですね。
あなたも本記事を読んで、ぜひ何かひとつ取り組んでみましょう。
フェアトレードで普通の大人が個人的にできること3つ
フェアトレード普及のために私たち普通の大人が個人的にできることは、次の3つ。
- フェアトレード商品を選んで買う
- フェアトレード団体を支援する
- フェアトレードについて周囲と話す
以下では、これら3つを解説します。
フェアトレード商品を選んで買う
私たちがフェアトレード商品を選んで買うことは、フェアトレードの普及に貢献します。
なぜならば、フェアトレードの普及を妨げている要因は、あとで解説するように商品バリエーションの少なさや買える場所が限られることだから。
例えば、私たちが買うことでフェアトレード商品が売れれば、企業はより多く売ろうと販売チャネルや商品ラインナップを増やす。
そうすると今まで関心のなかった人たちの目にも留まる機会が増え、フェアトレードの普及につながります。
このように私たちによるフェアトレード商品の購入がフェアトレードの普及に役立ちます。
ところで、フェアトレード商品を買うにしても買うきっかけが欲しいですよね。
次には、私がフェアトレード商品を買うようになったきっかけを紹介しながら、こんなことを機会に買ってみたらどうでしょう、という具体例を解説。
いつものモノをフェアトレード商品に替えてみる
フェアトレード商品を買うきっかけとしては、ふだんからよく買っているものの一部をフェアトレード商品に替えてみるのがいいですよ。
例えば私はコーヒーが好きでよく飲むので、最初にフェアトレードコーヒーを買い始めました。
会社でのデスクワークの合間に、糖分補給としてチョコレートをよく食べる人などは、フェアトレードチョコレートを机の引き出しに常備しておくのもいいですね。
チョコレートはフェアトレード商品の種類が多いので、お気に入りが見つかりやすいですね。
フェアトレード商品をプレゼントする
フェアトレード商品を買う別なきっかけとして、仲の良い友人や大切な目上の方へのプレゼントにフェアトレード商品を取り入れてみるのもいいですね。
ちゃんと世の中のことを考えている、大人な自分を目立ち過ぎずアピールできます。
ちなみに、フェアトレード商品は意外に身近なところで買えます。例えばコンビニやスーパー。ネット上も。
以下の記事で詳しく紹介していますので、よろしければご一読ください。
>>どこで買える?フェアトレード商品 を読む
フェアトレード団体を支援する
フェアトレードを推進している団体を支援することもフェアトレードの普及に役立ちます。
フェアトレードを普及推進している組織は世界で大きく2つ。
国際フェアトレードラベル機構 (Fairtrade International) | 認証ラベルの付与基準となる国際フェアトレード基準の設定、 フェアトレード市場の開拓・促進 |
世界フェアトレード連盟 (WFTO:World Fair Trade Organization) | 事業活動全体が、 社会、環境、ガバナンスに関する基準を満たす団体を認証 |
フェアトレード・ラベル・ジャパンを支援する
国際フェアトレードラベル機構の役割を日本で担っているのは、フェアトレード・ラベル・ジャパン(フェアトレード・ジャパン)。
フェアトレードの認証・ライセンスや普及啓発活動を行っています。
私たちはサポーターになることでフェアトレード・ラベル・ジャパンを支援できます。
WFTO認証を受けた団体を支援する
日本においてWFTO(世界フェアトレード連盟)から認証を受けている主な団体は次のところ。
- ピープルツリー(母体は、NGOグローバル・ヴィレッジ)
- シサム工房
- ワンプラネット・カフェ
これらの団体はフェアトレード商品を販売しており、商品を購入することが支援になりますね。
また、ピープルツリー(グローバル・ヴィレッジ)では会員や寄付を募っているので、理念や活動内容に賛同いただけたる方はご検討願います。
フェアトレードについて周囲と話す
フェアトレードについて周りの人と話すこともフェアトレードの普及に貢献します。
なぜならば自分と話す相手のフェアトレードに関する知識や経験が混ざり合い、新たな展開につながるから。
例えば、子供を持つ方ならお子さんとフェアトレードについて話し合うと、自身の学びが深まりフェアトレード商品を買うきっかけになります。
日本の10代のフェアトレードの認知度は78.4%と年代別では最も高く、親世代よりもフェアトレードについてよく知っています(出典:2019年のFTFJの調査結果)。
ただし、10代、特に高校生以下の子供たちはお金をあまり持っていないので、フェアトレード商品の購入にはつながりません。
でも、そんな子供たちとフェアトレードについて話し合うと、私たち親世代の理解が進みフェアトレード商品を買うきっかけとなり、普及につながりますね。
このように周りの人と話すことでフェアトレードの理解が進み商品購入につながるなど、フェアトレードの普及につながります。
フェアトレードが普及しない2つの理由
ここでは、そもそもフェアトレードが日本で普及していない理由を解説します。
フェアトレードが日本で普及しない理由は次の2つ。
- フェアトレード商品が高価だから
- フェアトレード商品のバリエーションが少ないから
それぞれ詳しく解説します。
フェアトレード商品の価格は高くなりがち
フェアトレード商品の価格は高くなりがちなので、消費者に選ばれず普及しにくくなっています。
なぜフェアトレード商品の価格は高くなりがちなのか?
フェアトレードでは、生産者が持続可能な生産をして生活を営むのに必要な価格を生産者に対し保証しているからです。
具体的には、市場がどんなに下落していても、生産者にフェアトレード最低価格を保証。
また、生産物の代金とは別に、生産者の組合や地域の経済的・社会的・環境的開発のために使われる支援金を生産者組織に支払っています。
これらに加えて、生産者から仕入れる組織は、フェアトレードの認証やフェアトレード・ライセンスを取得する費用も負担しています。
このようにフェアトレードの理念や目的を果たすために、フェアトレード商品は同種の一般商品に比べて割高。
なので、その理念や目的に共感するなら少し割高でも、ぜひ買ってもらいたいです。
フェアトレード商品のバリエーションが少ない
日本のフェアトレード商品はバリエーションが少なく、消費者ニーズに対応できず普及が広まっていません。
バリエーションの少なさがどのくらいか具体的に示すと、世界ではフェアトレード製品が37,000点以上販売(2020年)されている一方、日本ではおよそ750点。
しかし、記事前半にも書いたように、私たちが買うことによってフェアトレード商品が売れれば、企業はより多く売ろうと商品ラインナップを増やします。
その好循環を期待して、ぜひ関心ある商品があれば買ってみましょう。
【できること3つ】フェアトレードに個人が貢献するちょっとした方法のまとめ
日本にフェアトレードを広めるために私たちふつうの大人が個人的にできることは、次の3つ。
- フェアトレード商品を選んで買う
- フェアトレード団体を支援する
- フェアトレードについて周囲と話す
特に、少しずつでも私たちがフェアトレード商品を買うことが重要。
売れれば、企業もバリエーションを増やし私たちもより買いやすくなり普及が進みます。
この記事を読んでくれたあなたを始め、みんなでそんな好循環を生んでいきましょう。
身近に売っているフェアトレード商品やどこで買えるかについてはどこで買える?フェアトレード商品を参照してください、
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