SDGsにも役立つ|食品ロス削減のために私たち個人ができること

食品ロス
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SDGsに関心を持って勉強していると、食品ロスが解決すべき問題のひとつであることがわかりますね。
そして、やはり日本人なので、「もったいない」と思いますね。

でも、だからといって、食品産業を改革するなんてことは私たち個人ではできません。

ところが、そんな大きなことをしようと思わなくても、実は私たちで取り組み可能なことがあります。

「食」に関することなので、あなたのふだんの生活の中で実践できることです。

本記事では、次の3つの場面にて食品ロス削減のために私たち個人ができる取り組みを紹介。

  • 家庭でできること
  • 外食のときにできること
  • テイクアウトやお取り寄せのときにできること

そんなに難しいことではありません。実際にやってみると、「ちょっとイイことしているな」という満足感に浸れます。

しかも、これらの取り組みはSDGsにも役立ちます。

SDGsとの関係については記事の後半で解説しますので、ぜひ最後までご一読ください。

SDGsにも役立つ。私たち個人ができる食品ロスを減らす取り組み

食品ロスを減らす取り組み

ここでは、次の各場面で食品ロスを減らすために私たち個人ができる取り組みを紹介します。

  1. 家庭でできること
  2. 外食のときにできること
  3. テイクアウトやお取り寄せでできること

記事の後半で詳しく解説しますが、どの取り組みもSDGsに役立つことです。

SDGsにも役立つ|私たち個人が家庭でできる食品ロスの取り組み

実は、日本で発生する食品ロスのうち、およそ半分は一般家庭から出るもの。

その食品ロス(家庭から出る食品ロス)の内訳では野菜が上位を占めます。

家庭でのひとり1日当たりの食品ロス量は40.9gであり、そのうち野菜類が8.8%、次いで果実類が8.6%です。(農林水産省 平成26年度食品ロス統計調査報告

捨ててしまいがちな食品
出典:ハウス食品グループ 「食品ロスに関する最新アンケート調査結果」

上の表はハウス食品グループが実施したアンケート調査の結果。

このアンケート結果でも、捨ててしまいがちな食品・食材の上位にも野菜類が挙がります。料理をよくする人には身に覚えのあることではないでしょうか。

なので、野菜の使い方を工夫することが、家庭の食品ロスを減らすのには効果的。

具体的な野菜の使い方の工夫には、①保存方法に関するものと②食材としての使い方に関するものがあります。

野菜の上手な保存方法

野菜を使おうとしたら傷んでいて、仕方なく捨ててしまった経験はないですか?

野菜を上手に保存すれば食品ロスを減らせます。

その際に3つのポイントがあります。

  • 自然に近い形で保存
  • 適度な水分をキープ
  • 長期保存は冷凍

下記の動画でわかりやすく解説されています。

自然に近い形で保存

自然に近い形で保存とは、具体的には、にんじんや、ほうれん草、小松菜などは立てて保存

これらを立てるのには、切ったペットボトルなどが重宝します。

適度な水分をキープ

野菜を長持ちさせるため、適度に水分を取り除いたり乾燥を防いだり、冷気が直接当たらないようにしましょう。

野菜を新聞紙やペーパータオルで包むのがグッド。切り口にはラップを使うと便利です。

野菜の保存に適した保存袋も売られています。

ダイソーなどの100円均一ショップで売られている「野菜フレッシュキーパー」も有効。

野菜フレッシュキーパー

「野菜フレッシュキーパー」の仕組みは、葉物野菜の芯に突き刺すことで野菜の鮮度を保つことができるというものです。

以前から芯の部分をくり抜けば腐食の進行を抑えられることは知られていましたが、これを使えばくり抜く手間を省け、刺すだけで済むという優れもの。

長期保存は冷凍

長く保存する必要がある場合は、食べる大きさに切って冷凍保存するのが良いですね。

ちなみに、さきほどのハウス食品による「捨ててしまいがちな食品・食材」に関する調査結果で上位となった「きゅうり」を保存するときも、押さえるべきポイントは同じです。(詳しくはこちら

上手な保存方法を解説した書籍も売られているので、気になる方はチェックしてみてください。

>> もっとおいしく、ながーく安心 食品の保存テク (テクシリーズ)

保存方法を工夫すれば、野菜をおいしく食べられて食品ロスも減らせ一石二鳥。

さらに、あとで解説するようにSDGsに役立ち、一石三鳥ですね。

野菜の使い切りレシピ

野菜の皮や芯は食感が良くないと捨てていることが多いと思います。

これが結構な量のごみになったりしますよね。

ところが、意外と皮や芯の栄養価が高かったりするんです。

料理研究家のなかには、下記の動画のように野菜の皮や芯なども余すことなく調理できるレシピを公開されている方がいます。

そこで、そのようなレシピを野菜ごとにいくつかまとめました。

これらのレシピを活用すれば、生ごみを捨てる手間も省けて食品ロスの削減にも貢献できますね。

ひとり暮らしなどで野菜を使いきれずに腐らせてしまうことの多い方には、登録者数50万人越えYouTuber食堂あさごはんさんの使い切りレシピなどが参考になります。

例えば、下記の動画はキャベツを使った作り置きレシピが解説されています。

また、cookpadにも数多くの使い切りレシピが紹介されています。

これらのレシピを実践すれば、食品ロスが減るだけでなく無駄がなくなってお財布に優しくなります。

また、野菜の栄養をしっかりと取り入れられるので、身体にも優しい。そしてSDGsにも。

いいことずくめなので、ぜひ実践してみてください。

家庭でのその他の工夫

買い過ぎを防止する

野菜に限らず、食材を買い過ぎなければ捨ててしまうことも減りますよね。

買い過ぎを防ぐには、次のことを心掛けたい。

  • 安いからといって無理してまとめ買いをしない。
  • 買い物の前に冷蔵庫内の買い置きを確認する。

スマホのカメラで冷蔵庫や棚の写真を撮ってから出かけるのも良いですね。

例えば我が家は、冷蔵庫の中身と見比べながら必要な食材をノートに書き出します。

そして、そのノートの紙面をスマホのカメラで撮影してからスーパーへ出かけます。

ノートを手にしながら買い物するよりも便利ですよ。

フードドライブに寄贈する

保存食など未開封で賞味期限までの期間が残っている。

そのようなものなら、自治体などが実施しているフードドライブに持ち込み、有効活用してもらうという手もあります。

フードドライブとは、家庭で使い切れない未使用食品を持ち寄り、それらをまとめてフードバンク団体や地域の福祉施設・団体などに寄贈する活動。

最後になりましたが、安易に捨ててしまうことを防止するため、「賞味期限」と「消費期限」の違いも理解しておきたいですね。

SDGsにも役立つ|外食のときに私たち個人ができる食品ロスの取り組み

外食をよくするなら知って欲しいのがドギーバック。

ドギーバッグとは

ドギーバッグ

ドギーバッグとは、

食べ残した料理を自宅で飼っている犬に食べさせるという名目で、客自身が自宅で食べるために客が自己責任で食べ残しを持ち帰るために用いられる

Wikipedia

ドギーバッグは食品ロス削減に役立つ

ドギーバッグは食品ロスの削減に役立ちます。

日本で発生しているおよそ570万トンの食品ロスのうち18%は外食産業によるもの。(出典:農林水産省 食品ロスとは

ドギーバッグを利用した持ち帰りが普及すれば、その食品ロスを減らせます。

さらにはSDGsにも貢献します。

ドギーバッグを利用しやすいお店

日本ではそれほど普及していないので、ドギーバッグを使って持ち帰ることに勇気がいる人もいるかと思います。

でも、状況は少しずつ変わってきています。

例えば、ドギーバッグの利用を推奨するお店も出てきています。

アメリカではドギーバッグ文化が浸透しているので、アメリカンなお店でもドギーバッグを利用しやすそうですね。

気軽にドギーバッグを利用できる雰囲気ができつつありますね。

使うドギーバッグ自体もそれほど大げさに考えず、ちょっとした折りたためるランチボックスを携帯しておくくらいでいいですね。


ホーショー 折りたためる フラットランチボックス Rサイズ ソラ 「くり返し使える」 LB-017-RSO

SDGsにも役立つ|テイクアウトやお取り寄せで私たち個人ができる食品ロスの取り組み

フードシェアリングサービス

テイクアウトや食品の取り寄せをよくするなら利用して欲しいのがフードシェアリングサービスです。

フードシェアリングサービスとは、食品ロスになりそうな商品と消費者をマッチングするサービス。

このフードシェアリングサービスを利用すると、期限の近いものや訳あり品などをお得に買いながら、食品ロスの削減に貢献できます。

そしてSDGsにも。

下表では主なフードシェアリングサービスを比較しています。

tabeloopTABETE
商品の
特徴
ご当地商品が多い、
まとめ売りが多い、
野菜や果物、海産物などの
食材がある
お店で売り切るのが
難しくなったパンや総菜、
予約キャンセルになった
料理など
買い方tabeloopのHP上で購入スマホアプリから購入
受け取り宅配店頭受け取り
主なフードシェアリングサービスの比較

それぞれの利用方法を簡単に言うと tabeloopはお取り寄せ。

TABETEは、テイクアウトということになります。

それぞれを詳しく解説しましょう。

tabeloop

tabeloop
出典:tabeloop

tabeloopは、規格外なためスーパーに出回らないなど、そのままにしておくと廃棄になってしまう食材が販売されているサイトです。

上記のjunijuniと同様に、私たち個人が積極的に利用することで食品ロスの削減に貢献できます。

野菜や果物などの生鮮食品も出品されており、直接、売り手から商品が宅配。

コロナ禍により、もともとの売り先を失ってしまった食材の出品が最近、増えています。

junijuniと同様に、まとめ売りで出品されているものが多いので、家族の多い方やご近所とシェアする方に向いています。

TABETE

TABETE
出典:TABETE

TABETEは、食品ロスになりそうな飲食店のメニューと食べ手をマッチングするサービスです。

アプリで現在地の近くのお店をチェックすると、 飲食店や惣菜店、パン屋などの残り商品と引き取り可能時間が表示されます。

出典:TABETE

スマホで決済したら、お店に取りに行くだけ。

全国展開していて対応するお店の数は全国2100店舗以上に増えています。

例えば下記のように、会社帰りにお子さんたちの明日の朝食のパンや総菜を買って帰る。

あるいは、会社からの帰宅途中に夕飯をお安く買って帰る。

そんな風に使われているようですね。

食品ロス削減の取り組みで私たち個人にできる貢献と日本の問題やSDGs

食品ロスの問題

ここからは、日本の食品ロス問題と、食品ロス削減の取り組みによって私たち個人が貢献できるSDGsを解説します。

まずは日本の食品ロス問題について。

日本の食品ロス問題

日本の食料廃棄量
出典:消費者庁消費者政策課 食品ロス削減関係参考資料(令和4年1月14日版)

日本における食品廃棄量は年間2,510万トン発生。

このうち本来は食べられたはずの食べ物、つまり食品ロスが570万トン

上のグラフが示すように、そのうち家庭から廃棄されるのが46%(261万トン)、外食産業から出る量が18%(103万トン)です。

世界中で飢餓に苦しむ人々のために支援される食料の量は年間約420万トン(2020年)。

その量を考えると、いかに大量の食品ロスを発生させてしまっているかがわかります。

日本で廃棄される食品の量
出典:農林水産省 日本の食品ロスの状況

また、1人当たりに換算すると年間で約45kg、毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てていることになります。

やっぱり多いですね。

家庭での食材のもったいない使い方や、外食先での食べ残しなどを私たちが止めれば、こういった廃棄量を減らせます。

食品ロス削減で私たち個人が貢献できるSDGs

食品ロス削減に取り組むことで貢献できるSDGsは、次の2つです。

  • 目標2「飢餓をゼロに」
  • 目標12「つくる責任 つかう責任」

食品ロスとSDGs目標2との関係

食品ロスの削減は、SDGs目標2「飢餓をゼロに」に貢献します。

日本を含む先進国で無駄にされている食料を減らすことで、開発途上国へ分配される量が増え、飢餓の発生を抑制できるから。

実は、全世界で食用に生産された食料の約1/3が無駄になり廃棄されています。(FAO「世界の食料ロスと食料廃棄」(2011年))

特に先進国で捨てられる食料は、サハラ以南アフリカの全食料生産(2億3,000万t)とほぼ同量。(FAO 「Food wastage footprint: Impacts on natural resources – Summary Report」(2013))

食糧の多くを海外から輸入している日本も例外ではないのは上述の通りです。

私たち日本人の責任も軽くはないです。

食品ロスとSDGs目標12との関係

食品ロスの削減は、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」にも貢献します。

目標12.3に「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食料の損失を減少させる。」と明記されています。

食料を消費する私たちに食品ロスを減らす責任はあります。

SDGsにも役立つ|食品ロス削減のために私たち個人ができることのまとめ

食品ロスを減らすために個人ができることとして次の3つを解説。

  • 野菜の保存方法を工夫したり使い切りレシピを活用したりして家庭での食品ロスを減らす
  • 外食時に食べきれなくなったらドギーバッグを利用して持ち帰る
  • フードシェアリングサービスを利用して、期限の近づいたものや訳あり品が廃棄されずに済むことにひと役買う

また、日本の食品ロス問題として、日本は大量の食品ロスを発生させており、それは世界で行われている食料支援の量に匹敵することを紹介しました。

さらに、私たち個人が食品ロス削減に取り組むことは、SDGs目標2やSDGs目標12に役立つことも解説しました。

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