コレなら私たち個人にできる!SDGs:6安全な水とトイレを世界中に

SDGs目標6のアイコン
*本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

飲み水やトイレが身近にない・・・そんな生活はとても不便ですよね。

災害に遭い避難生活をしたことのある人などは、身に染みて感じているのではないでしょうか。

でも、そんな環境があたりまえの中で生活する人たちが途上国には多くいます。

SDGsの目標6は、彼らの生活を改善するべく、主に安全な水とトイレを世界中の人々に行きわたらせようとしています。

そして、その目標に対し何かできることはないだろうかと考える人はとても多いです。

でも、だからといって何か壮大なことをやれと言われても、気持ちがくじかれてしまいますよね。

大丈夫。個人で小さく始められることがあります。

ここではSDGsの目標6のために個人でできることを紹介。

自分でもできることがないか検討してみましょう。

本記事では、SDGs目標6のために私たちにできることを大きく3つ紹介。

具体的に書いていますので、自分のやりたいことと合うか必ずわかると思います。

そして、どれを実行しても「ちょっとイイことしてるな」と満足感に浸れるものばかり。

ぜひ最後までご一読ください。

SDGs目標6のために私たち個人にできること

SDGs目標6のために私たちにできること

ここでは、私たち個人がSDGs目標6のためにできることを3つ紹介します。

きっと、あなたにもできることが見つかると思います。

クラウドファンディングで途上国を支援するプロジェクトに参加する

SDGs目標6のために私たち個人ができることの1つとして、クラウドファンディングで途上国を支援するプロジェクトに参加することが挙げられます。

最近は社会貢献を目的とするプロジェクトがクラウドファンディングで募集されています。

プロジェクト運営者の顔がちゃんと見えるのでおすすめ。

例えば、ソニー銀行が運営する投資型クラウドファンディングのSony Bank Gateでは、これまでに「世界中に安全な水ときれいなトイレ」の実現に向けたファンドの募集がありました。

さらに、社会課題の解決に特化したGoodMorningというクラウドファンディングのプラットフォームもあります。

クラウドファンディングで有名なCAMPFIREがこの運営会社に出資しており、CAMPFIREの社長である家入さんが経営陣に加わっています。

SDGs目標6の達成を目指したプロジェクトを探すことができるクラウドファンディングを、下記表にまとめました。

クラウドファンディング特徴
Sony Bank Gateソニー銀行が運営
GoodMorningCAMPFIREが運営
SDGs目標6のためのプロジェクトを探せるクラウドファンディング

これらのクラウドファンディングでプロジェクトを探して、参加や出資することで私たちは間接的にSDGs目標6に貢献することができます。

支援団体を応援する

クラウドファンディングへの出資や寄付が募集されるのは期間限定ですが、途上国支援の活動を常に行っており、常時、寄付を募っている団体があります。

そのような団体を応援することでも私たちはSDGs目標6に貢献できます。

団体特徴
ユニセフ国連機関のひとつ
ウォーターエイド水・衛生分野に特化した国際NGO
JICA日本の独立行政法人、海外協力隊の制度あり

以下ではそれぞれを詳しく解説しています。

ユニセフ

ユニセフは、子どもたちの命と健康を守るために活動する国連機関

約190の国と地域で活動しており、活動分野のひとつにSDGs目標6に関連する「水と衛生」があります。

ユニセフでは、私たちの支援によってどのような物資が調達できるのか紹介しています。

調達可能な物資支援額
10リットルの水を運搬・貯水することができる、折りたたみ式の貯水容器1つ171円
1錠で4~5リットルの水を浄化できる浄水剤1,000錠312円
「家庭用の水と衛生・尊厳回復キット」1キット
水容器、浄水剤、石けん、洗濯用洗剤、歯ブラシ、生理用ナプキンなどが1世帯分
4,367円
出典:日本ユニセフ みなさまの募金・寄付でできること

ウォーターエイド

ウォーターエイドは、水・衛生分野に特化して活動している国際NGOです。

1981年にイギリスで設立。

ウォーターエイドも世界中で活動しており、2021年現在、世界34か国に拠点を置き、アジア、アフリカ、中南米など計26か国で水・衛生プロジェクトを実施しています。

タイガー魔法瓶のステンレスボトルを買って応援することもできます。

JICA

JICA(独立行政法人国際協力機構)は、政府開発援助(ODA)を一元的に行う日本の組織

開発途上国への国際協力を担っています。

取り組んでいる分野のひとつに水や衛生があります。(JICA 事業・プロジェクト

これらJICAの活動を寄付によって応援するのも手ですし、それ以外にJICA債を購入することもできます。

発行は不定期ですが、このJICA債は個人でも購入可能

また、JICAでは、直接、自分自身が役に立ちたいと思う人のために海外協力隊という制度があります。

途上国の現地に行き、現地の人々と共に生活しながら、一緒に途上国の課題解決に取り組む制度。

海外協力隊では多様な経験を積むことができるようです。

活動を支援している企業を応援する

上記で紹介したような支援団体やその活動を支援している企業があります。

それら企業の商品を積極的に選んで購入することも、SDGs目標6に対して私たちにできることです。

TOTO 水環境基金

TOTOの水環境基金は、水にかかわる環境活動に継続して取り組む団体を支援するTOTOのプログラム。

私たちがTOTOの節水商品を購入するに応じてプログラムの助成金が増えます。

集まった助成金は、途上国における水不足や劣悪な衛生環境を解消することに取り組んでいる団体や地域住民の支援に使われます。

現在の主な支援先と活動地は次のようなもの。

  • プラン・インターナショナル・ジャパン(ベトナム)
  • ウォーターエイドジャパン(インド)
  • 難民を助ける会 (AAR Japan)(パキスタン)
  • ワールド・アシスタンス・フォー・カンボジア/ジャパン・リリーフ・フォー・カンボジア(カンボジア)
  • アジアチャイルドサポート(ミャンマー)
  • フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(ケニア)

LIXIL MAKE A SPLASH

LIXILのMAKE A SPLASHは、ユニセフとの共同プログラム。

LIXILは、途上国の人びとのニーズに応える、革新的かつ手頃な価格の簡易式トイレシステム「SATO」や手洗いソリューション「SATO Tap」を開発。

これらをエチオピア、ケニア、タンザニアの3カ国の260万人の人びとに提供し、彼らの衛生環境を改善する目標を掲げている。

LIXIL製品を購入したり、このプログラムのサポーターになることで、私たちはSDGs目標6に貢献することができます。

ネピア 千のトイレプロジェクト

ネピア 千のトイレプロジェクトは2008年に始まった、ユニセフを支援するプロジェクト。

支援対象国を東ティモールとし、キャンペーン期間中に購入された商品の売上の一部で、家庭でのトイレづくりなどを支援し、病気の原因となる屋外排泄の根絶を目指すものです。

出典:ネピア プロジェクト概要

ネピアの商品を購入することが、私たちのSDGs目標6への貢献になります。

SDGs目標6は、なぜ重要? -私たち個人にできることをより良く理解するために-

SDGs目標6をより良く理解するために知っておくべきこと

ここではSDGs目標6の内容と、なぜそれが重要なのかを解説します。

SDGs目標6の具体的な内容

SDGsの目標6は「すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」ことを目指しています。

なぜなら、水は私たちが生活していく上で欠かせないものだから。

加えて、後で解説するように、この目標の達成が他の分野の多くの問題の解決にもつながるからです。

具体的にこの目標が目指していることは、

  1. 飲み水と衛生的なトイレを世界中の人々に供給すること
  2. 水を安全に管理する仕組みを整えたり、水質に関係する生態系を保護・回復すること

わかりやすくポイントを挙げると

  • 誰もが安全な水を安く利用できるようにする
  • 誰もがトイレを利用できるようにし、屋外で用を足す人をなくす
  • 淡水を持続可能な形で利用し、適切に水源を管理する

といったところです。

ちなみに、ここで言っている「安全な水」とは、「自宅にあり、必要な時に入手でき、排泄物や化学物質によって汚染されていない、改善された水源から得られる飲み水」と定義されています。(引用:ユニセフ「ユニセフの主な活動分野|水と衛生」

例えば、日本のように「水道の配管を通して管理されている水」など。

参考までに、SDGs目標6で掲げられている具体的なターゲットを以下に示します。

課題
6.12030年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ平等なアクセスを達成する。
6.22030年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女子、ならびに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を払う。
6.32030年までに、汚染の減少、投棄廃絶と有害な化学物や物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模での大幅な増加により、水質を改善する。
6.42030年までに、全セクターにおいて水の利用効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。
6.52030年までに、国境を越えた適切な協力を含む、あらゆるレベルでの統合水資源管理を実施する。
6.62020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼などの水に関連する生態系の保護・回復を行う。
出典:外務省 SDGグローバル指標(SDG Indicators)
達成手段
6.a2030年までに、集水、海水淡水化、水の効率的利用、排水処理、リサイクル・再利用技術など、開発途上国における水と衛生分野での活動や計画を対象とした国際協力と能力構築支援を拡大する。
6.b水と衛生に関わる分野の管理向上への地域コミュニティの参加を支援・強化する。
出典:外務省 SDGグローバル指標(SDG Indicators)

目標6の重要性

SDGs目標6のポイントとして、安全な水、トイレ、水源管理を挙げました。

ここでは、それらがなぜ重要なのかを解説します。

水は命や健康に関わる

安全な水の有無は、その地域に住む人々の命や健康問題に大きな影響を与えるため重要です。

日本では安全な飲み水を簡単に手に入れることができますが、世界人口の10人に3人は、安全に管理された飲み水(例えば自宅に保管された飲み水や安全な水道水)を利用できないでいます。

飲み水へのアクセス状況
出典:ユニセフ 安全な水

例えば、世界人口の11%にあたる7億7,100万人が、限定的な飲み水、改善されていない水源、あるいは地表水(池や川の水)を利用。その10人に9人は、サハラ以南アフリカ(4億人)、東アジア・東南アジア(1億6,100万人)、または、中央アジア・南アジア(1億4,500万人)で暮らしています。

こういった地域の人々はわざわざ遠くまで水を汲むに行かなければならない。

あるいは水源に到着しても衛生状態の良くない水しか手に入らず、その不衛生な水を飲むことで毎日1,000人近くの子供たちが下痢のために亡くなったりしています。

このように安全な水の確保は人の命や健康を守る上で大切。

トイレは地域の衛生状態を保つ役割を果たす

トイレは、人々の健康を保ち、感染症の拡大を予防するのに重要な役割を果たします。

しかし、世界人口の10%にあたる人々(4億9,400万人)は、家や近所に利用できるトイレがなく、道端や草むらなどの屋外で用を足す、屋外排泄をしています。

トイレへのアクセス状況
出典:ユニセフ 衛生的な環境(トイレ)

トイレを利用できない人々が道端や草むらで用を足すこと(屋外排泄)によって、病原菌が人の手やハエなどの虫、川の水、地面などを介して人の口に入り、下痢などの病気を引き起こします。

このようにトイレは、地域の衛生状態や人々の健康状態をより良く維持するのに大切なもの。

限りある水を大切に使うための適切な水源管理

適切な水源管理は、限りある地球上の水を大切に使うために必須です。

「水の惑星、地球」とは言いますが、実際に人間が利用できる水の量は地球上にある水はごくわずかです。

地球上の水の量
出典:国土交通省 世界の水資源

地球表面の3分の2が水で覆われ、およそ14億立方キロメートルの水がありますが、大部分は海水。淡水はわずか2.5%程度しかありません。

さらに、この淡水の大部分は南極や北極地域などの氷や氷河として存在しているため、地下水や河川、湖沼などの水として存在する淡水の量は地球全体の水の約0.8%。

このうち地下水などを除いて、河川や湖沼などの人が利用しやすい状態で存在する水に限ると、その量は約0.01%(10万km3)でしかないのです。

一方で、世界では人口増加や生活水準の向上、経済発展等によって水需要増え続けており、水不足や水質汚濁の問題が顕在化。

増える水需要
出典:JICA 水資源

具体的には、2030年には水需要に対して水資源が40%不足すると試算されています。

さらに、食糧問題を解決するには農業用水の安定的供給が必要など、水源を適切に管理することは食料安全保障にも深く関わってきます。

このように、生きていく上で欠かせない水の源を適切に管理することは、世界中の人々が豊かに暮らしていく上で非常に大事。

SDGs目標6の達成により途上国経済に数兆ドル規模の改善期待

SDGs目標6を達成すると、途上国の経済が改善されることも期待されています。

世界中のすべての人が、清潔な水とトイレを利用し、衛生行動を実践できると、今後20年間で開発途上国の経済が数兆ドル規模で改善される。

WaterAid :【プレスリリース】すべての人が水・衛生にアクセス可能になることで、開発途上国の経済に数兆ドルをもたらすことが明らかに

例えば、次のような経済効果が得られると試算されています。

すべての人が自宅で安全な水を得られるようになると、人々が健康になり、女性や女の子たちが水くみの代わりに教育や収入を得る活動に時間を使えるようになる。そのために毎年370億ドルを生み出すことが可能。

あるいは、すべての人が、適切なトイレ(排せつ物が安全に処理されるトイレ)を利用できるようになると、2021年から2040年の間に60億件の下痢と120億件の寄生虫症の発生を防ぐことができる。そうすると生産性の向上や医療費の削減等によって、毎年860億ドルを生み出すことができる。

このようにSDGs目標6を達成すると、直接的に人々の健康や衛生状態にいい影響を与えるだけでなく、途上国経済の大幅な改善にもつながります。

SDGs6「安全な水とトイレを世界中に」で私たち個人にできることのまとめ

SDGs目標6のために私たち個人にできることは、例えば次のようなことがあります。

  • クラウドファンディングにてプロジェクトに参加する
  • ユニセフを始め途上国の「水と衛生」の問題解消に取り組んでいる団体に直接寄付する
  • 国際協力を担っているJICAの海外協力隊に参加し、自身のスキルや経験を役立てる
  • 上記のような団体を支援している企業の製品を選んで購入し、応援する

私たち個人のこのような行動が、世界中への安全な水や衛生的なトイレの供給、適切な水資源の管理につながり、人々の持続可能な幸せを達成できます。

本記事ではNGOなどを支援している企業を応援することについて触れましたが、ふだんの買い物にちょっと気をつかうことでもSDGsに沿った企業活動を後押しすることができます。
そこでは何も特別なモノを買う必要はありません。例えば、ふだん飲んでいるコーヒーであったり、部屋着であったりです。

そのような普段の買い物などで企業を応援することなどについては、個人でできることの具体例を徹底解説 にて解説しています。ぜひ、こちらもご一読ください。

ぜひご一読ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました