ボールペンなど文房具でSDGsに貢献|寄付するときの注意点も解説

SDGsなバナナペン
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あなたと同じように、SDGsについて知りたい学びたい役立ちと思っている人は増えています。

でも、テーマや題材が自分と接点のないことだと関心が薄れますよね。

ところで最近、SDGsに配慮された文房具が販売されてきています。

文房具は誰にとっても身近なので、SDGsを学ぶ題材として都合良いですね。

気になる文房具があれば、あなたの普段の生活や仕事で使ってみることも可能。

そこで本記事では、文房具でSDGsに貢献する3つの方法として次のことを解説します。

本記事で知ったことを話したり、SDGsに配慮された文房具を使ったりすると、例えば職場の同僚などあなたの周囲の人にSDGsに関心ある大人だとさりげなくアピールできますね。

ぜひ最後までご一読ください。

サステナブルな文房具9選:SDGsに配慮された文房具を使う

職場で使える文房具

最近は、文房具にもサステナブルな商品が増えてきました。

サステナブルな文房具を購入し使っているだけで、あなたはSDGsに貢献することになります。

以下では、主に職場でも使える、ボールペンや鉛筆、ノートなどの文房具を9種紹介。

気になるものがあれば、ぜひ購入し使ってみてください。

バナナペーパーの文房具2種

バナナペーパーをご存知でしょうか?

バナナペーパーとは、バナナの収穫時に捨てられる茎の繊維から作られたエコな用紙

日本の越前和紙の工場とアフリカのバナナ農家や村の人々とのコラボによって作られています。

具体的には、ザンビアのオーガニックバナナ畑で通常捨てられる茎の繊維を利用し、日本の和紙工場で古紙を加えて質の高い紙へと作りあげています。

バナナの茎ゴミを削減し、紙生産を目的とする木の伐採量も減らせる。

さらに、アフリカの貧しいバナナ農家の収入アップにもつながり、バナナペーパーはいろんな面でSDGsに貢献する紙です。

そんなサステナブルな紙を使って、ボールペンやノート、メモ帳が作られています。

①バナナペーパーのボールペン

バナナペーパーが本体に使われたボールペンは、手に持ったときに和紙特有の手触りがあって気持ちいいですよ。

バナナペーパー紙ボールペン

私は職場の自席でPC作業の合間にメモを取るときなどに使っています。

ポップな図柄が気分を軽やかにしてくれ、和紙の手触りと相まって、考えが煮詰まったときの気分転換に最適。

視覚と触覚が適度に脳を刺激してくれるようです。


ミヤザワ バナナペーパー 紙ボールペン 2本セット 黄緑 黄

生産量が少ないからなのか、「在庫わずか」や「在庫切れ」となることが多いです。

ご興味があればお早めにチェックしてください。

②バナナペーパーのノート

バナナペーパーのノートは、紙面の片面がツルツルで、もう一方の面は和紙特有のザラザラとした質感。

バナナペーパーのメモ帳

ペンを走らせるときに適度な摩擦を感じるのが好きなので、私はザラザラの面を使っています。

ノートのサイズはA4, A5, A6, A7があり、カラーバリエーションも豊富。

私は手のひらサイズのA7を職場でのメモ帳代わりに使っています。


ミヤザワ バナナペーパー ノート メモ A7 無地 リング (黒)

こちらも品切れになりやすいので、早めにチェックすることをおすすめします。

ボールペン3種

③スーパーグリップG オーシャンプラスチック(パイロットコーポレーション)

地球上では、毎年800トンの新たなプラスチックが、陸地から海へ流入していると推定され、海の生態系に悪影響を及ぼしています(WWF 海洋プラスチック問題について)。

そのような海に流入したプラスチック(海洋プラスチック)を回収して作られたボールペンが「スーパーグリップG オーシャンプラスチック」。

具体的には、日本国内で回収された海洋プラスチックごみをリサイクルし、そこから得られた再生樹脂をボディの一部に使用。

その他のパーツにもリサイクル材が使用され、消耗部分を除いた全プラスチック重量中の74%が再生材となっているなど、とてもサステナブルなボールペンとなっています。


パイロット ノック式 油性ボールペン スーパーグリップG オーシャンプラスチック (0.5mm)

パイロットコーポレーションは、このボールペンの開発にあたって海洋プラスチック素材を日本で初めて筆記具に使用。

海洋プラスチックごみ由来のリサイクル素材の活用や流通を促進し、ごみ回収の推進と削減などのSDGsに貢献しようとしています。

このボールペンのデザインはサステナブルな文房具としての変な主張がなく、見た目はいたって普通。

事務系の職場で使っていても全く違和感がありません。

周囲に特別なアピールすることなくSDGsに貢献したい人におすすめ。

④uni LIMEX  ユニ ライメックス(三菱鉛筆)

uni LIMEX (ユニ ライメックス)は、石灰石を主原料とする素材をペン軸に使ったボールペン。

この素材を使うことで、石油由来プラスチックの使用量を削減しSDGsに寄与します。

また、このサステナブルな素材は次の理由からとても有望視されています。

  • 日本で開発され、世界 40ヶ国以上で特許を取得
  • 石灰石の埋蔵量が世界的にも豊富で、日本でも100%自給自足が可能

三菱 ユニ ライメックス SD-LX【通販パーク ギフト プレゼント】

技術系職場など技術志向の人との会話のネタになりそうですね。

⑤PENON(ペノン)

PENONは「森林認証」取得した木材が使われたボールペン。

具体的には、カリフォルニア産のインセンスシダーというヒノキ科の木材が本体に使用されています。

森林認証」とは、伐採した量以上の植林を約束することによって得られる認証。サステナブルであることの証です。

PENONのデザインはとてもお洒落。アクセサリーのように身に着けられます。

ラインナップが豊富なので、きっとお好みの一品を見つけられるでしょう。

職場が企画などクリエイティブな部署なら、働きながらSDGsに貢献するのにぴったり。

> 公式ホームページ

鉛筆と鉛筆けずり

⑥木物語 リサイクル鉛筆(トンボ鉛筆)

トンボ鉛筆の「木物語 リサイクル鉛筆」は、捨てるしかなかった短い端材どうしをつなぎ合わせて鉛筆軸として再利用しています。

芯の黒鉛にもリサイクル品が使われ、とてもサステナブルな鉛筆。


トンボ鉛筆 鉛筆 木物語 HB 1ダース LA-KEAHB

SDGsに役立つだけでなく、どこか懐かしくぬくもりが感じられ、鉛筆派が納得する一品です。

硬度(HB, B, 2B)、消しゴム付き、赤青鉛筆などバリエーションも豊富で、書きものが多い職場で働く方におすすめ。

お子さんにもおすすめですね。

⑦TSUNAGO(鉛筆どうしをつなぐための鉛筆削り)

TSUNAGOは鉛筆削りですが、ふつうの鉛筆削りではありません。

これは、短くなり使いにくくなった鉛筆を「つなぐ」ための鉛筆削り。

下記動画を見ると、つなぐための形状をきれいに削れるのがよくわかります。

見事ですね。

小学生のころにもったいないからと極限まで短くなるまで使っていたのを思い出し、私は懐かしくなりました。

昔からモノを大事にし、それと意識せずにSDGs的な生活をしてきた日本人らしい製品ですね。

TSUNAGOは、2015年のグッドデザイン賞も受賞しています。

TSUNAGO鉛筆削りは、短くなった鉛筆を再利用する為に、鉛筆を凸に削り、もう一本の鉛筆を凹に穴を開ける。そして凹凸をつなげて、木工用ボンドで接着して利用する。今までに無い形状に鉛筆を削る、鉛筆の穴を開けるという機能を持った鉛筆削りです。

2015 グッドデザイン賞 審査員コメント

職場で鉛筆をよく使うならおすすめです。


中島重久堂 TSUNAGO

ノートとリフィル

⑧スターバックス キャンパスリングノート

スターバックスからSDGsへの答えのひとつとして、サステナブルなキャンパスノートが出ています。

下記動画のように、お店から集めた「ミルクパック」を使用。

動画では解説されていませんが、表紙と裏表紙に「ミルクパック」を主原材料とした再生紙が使われています。

ポップなデザインなので、偉い人が同席する会議などファーマルな場にはふさわしくないかもしれません。

でも、職場の自席で使ったり、カジュアルな職場で使ったりするならOK。

スターバックスをこよなく愛する人なら、気分が上がる必携のアイテムですね。

表紙の内側にはスターバックスのメッセージが掲載されているので、購入したら確認してみてください。


スターバックス キャンパスリングノート ライトグリーン

⑨レイメイ藤井 竹紙リフィル&竹紙ダイアリー

システム手帳を使っているなら、竹紙リフィルがおすすめです。

繁殖力が非常に強く成長の早い竹を定期的に伐採し活用することが、里山や生物多様性の保全などに貢献。

原料が国産竹100%なので地域経済にも寄与。

あなたは、竹紙リフィルを使うことでSDGsの「9 産業と技術革新の基盤を作ろう」や「15 陸の豊かさも守ろう」に貢献できます。

竹紙リフィルの特徴

  • 非塗工紙のため、ペン先が滑ることなくしっかり筆記できる
  • 書き消しをしても表面がダメージを受けにくいので、消せるボールペンにおすすめ
  • 手触りや香りがよい

また、雑誌GetNaviにも紹介されたように、リフィルではなく竹紙の「ダイアリー」も発売されています。

ダイアリーの表紙はパンダのイラスト入りです。

SDGsに取り組む文房具の企業を応援する

世間の話題に挙がるサステナブルな文房具を商品化していなくても、ちゃんとSDGsに取り組む企業もあります。

真面目にSDGsに取り組む企業の文房具を購入し応援することでも、あなたはSDGsに貢献できます。

キングジム

キングジム(KING JIM)は、ラベルライターのテプラ(TEPRA)などを作っている会社として有名ですね。

電子化が進んだといっても、時には書類を収めたバインダーの背表紙にテプラを貼って整理するなど、今でも私は職場で重宝しています。

そんなテプラの使用済みカートリッジを、キングジムは回収して再資源化・リユーズする仕組みを構築済み。

テプラカートリッジ回収フロー
出典:キングジム 「テプラ」使用済みテープカートリッジ回収フロー

そのほかに、商品のプラスチック使用比率を下げる取り組みなどのSDGsにつながることもしています。

キングジムには、ノートの表紙に挟んだり、カバンやジャケットの内ポケットに着脱したりできるペンケースがあります。


キングジム ペンケース ペンサム はさめるペンケース スリム 白 2001シロ

磁石の力を利用しているので、ワンタッチで着脱可能。

他にも便利なデスク周り商品を作っているので、ぜひチェックしてみましょう。

>>キングジム公式ページへ

セーラー万年筆

万年筆って、文房具の中で何か特別ですよね。

「社会人になったら万年筆を買おう」

若い頃に、そう思っていた人も多いのではないでしょうか。

万年筆メーカーのひとつセーラー万年筆は、「フォレステーショナリー」という森林を保全するプロジェクトをしています。

消費者が対象製品となる万年筆を1本するごとに、1年間約3㎡の森林の保全活動を支援。

森を支援するためのCO2吸収量クレジットをセーラー万年筆が購入します。

出典:セーラー万年筆 CSR情

大切なものを買うときの基準にSDGsを加えると、いっそう思い入れ深いものになりますね。

文房具の寄付やリサイクルでSDGsに役立てる

寄付

SDGsに配慮された文房具やSDGsに取り組むメーカーの商品を買う以外に、使い切れなかった文房具を寄付やリサイクルでSDGsに役立てる方法があります。

ここではその方法について解説。

ただし、特に国際貢献に役立てようとするときは少し注意が必要です。なので、まずはその注意事項から。

寄付やリサイクルでSDGsに役立てたいときの注意すべき落とし穴

控えるべき種類の寄付

特に日本から遠く離れた途上国へ寄付する場合、善意による寄付といえども、お勧めできない種類の寄付があります。

つまり、必ずしも「寄付=SDGs」ではないということ。

なぜなら現地での使われ方などが見えにくいからです。

自ら現地に臨みフリーランスとして国際貢献活動をされている原寛太さんによると、次に該当するような寄付は控える方が良いですね。(原寛太さんYouTube動画より

  • 輸送コストを無視した寄付
  • 現地のニーズや状況を無視した寄付
  • 現地の産業の発展を妨げる寄付
  • 現地の人に依存を生み出す寄付

私たち一般人がちゃんと把握することはなかなか難しいとは思いますが、文房具を寄付しようとするとき、輸送コストや現地のニーズ、現地産業のことに少しは考えを巡らす方が良いですね。

寄付先の選び方

寄付する先としては信頼できるところを選びたいですね。

寄付を募集している団体には、NPO(非営利団体:民間の、営利を目的とせず社会的活動を行う団体)が多いと思います。

こちらも原寛太さんによると、信頼できるNPOを見分けるポイントは次の5つ。

  • NPO法人格をもっているか
  • 代表者名がHPに掲載されているなど、働いている人の顔が見えるか
  • それなりの活動頻度があるか
  • 活動報告が見られるか
  • メディアなどに掲載された実績があるか

こちらも詳しくは原寛太さんのYouTube動画で解説されています。

上記5つのポイントが必ずしも正解ではありませんが、参考になること間違いなしです。

文房具をリサイクルや寄付できるところ

次は、文房具をリサイクルや寄付できるところの具体例を紹介します。

NPO法人ワールドギフト

団体名特定非営利活動法人ワールドギフト(NPO法人)
所在地大阪府大阪市鶴見区
理事長平井尊雄
活動内容物品の寄付支援、
食糧・医療・「安全な水」支援などをする国際NGO

ワールドギフトは、物品の寄付支援を中心に、食糧支援・医療支援・「安全な水」支援など、SDGsに合致した活動をする国際協力NGO

不用品の再利用による物品で海外の子供たちを支援しており、文房具以外にランドセルなども受け入れています。

活動報告としては、ホームページに年次報告が掲載されています。

支援実績としては現地の様子を撮影した写真が掲載されているだけで、ホームページでは詳細不明。

Twitterに支援先の様子がアップされています。

いいことシップ

団体名一般社団法人いいことファーム
本部所在地神奈川県相模原市中央区
代表理事関田 大造
活動内容国内外の子供たちの貧困問題を解決する支援活動

いいことファームは、経済的に困っている国内外の子供たちを不用品で支援するサービス「いいことシップ」を運営。

文房具を始め、さまざまなものを受け入れています。

NPO法人ではないですが、毎月の寄付実績を始め、活動報告がホームページにきっちり掲載されています。

SDGs活動に力を入れている自治体のひとつである相模原市から感謝状が授与されたこともあります。

文房具でSDGsに貢献する3つの方法のまとめ

文房具でSDGsに貢献する次の3つの方法を解説しました。

  • SDGsに配慮された文房具を使う(サステナブルな文房具9選を紹介)
  • SDGsに取り組む文具メーカーを応援する
  • 文房具の寄付やリサイクルでSDGsに役立てる

このうちSDGsに配慮された文房具としては、誰もがよく使うボールペンやノートなど9種を紹介。

また、文房具を寄付やリサイクルしてSDGsに役立てる方法では、せっかくの善意を無駄にしたいための注意事項も解説しました。

ちなみに以下の関連記事では、文房具に限らず職場でできるSDGsについて具体例を挙げて解説。

この解説を読むと、多くの人が職場で無意識にやってしまいがちな「SDGsに反すること」がわかります。

>>関連記事:「【SDGs】職場でできる取り組み3選」を読む

自分が反することをやってしまっていないか心配。

あるいは、SDGsに良いことを積極的にやりたい。

そのように思われたなら、ぜひご一読ください。

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