「環境に優しい電力会社に切り替えたいな…」って思ってるけど、なかなか重い腰が上がらない人、多いんじゃないでしょうか?
最近は再エネへの関心が高まってきていて、周りでも「どの電力会社がいいんだろう?」って悩んでる声をよく聞きます。
ネットで調べてみても、情報があっちこっちに散らばってて整理するのが大変。ほんと、この業界の情報は散在していて理解しにくい。
まして電力会社のサイトを一つずつ見て回るのは、相当めんどくさいこと。何から始めたらいいのか、わからなくなっちゃいます。
実は、日本には家庭向けに電力を供給している会社が392社もあることをご存じでしたか?ほとんどの人が「えっ、そんなにあるの!?」って驚くような数字です。
これだけたくさんある中から自分に合った会社を見つけるのって、思った以上に大変な作業になってしまいますね。
でも、心配はいりません!効率的に、そして確実に自分に合った再生可能エネルギーの電力会社を見つける方法があるんです。
本記事では、わかりやすくその探し方を解説。具体的には以下のことがわかります。
これを読むことで、たくさんある選択肢の中から、環境にも家計にもやさしい電力会社を、スマートに見つけることができます。
ぜひ最後までご一読ください。
再生可能エネルギー電力会社の探し方:電力比較サイトの利用がお薦め
再生可能エネルギーの電力会社を選ぶ前に、まずは候補の電力会社を探す必要があります。
その方法は次のふたつ。
- 電力会社のHPをひとつずつチェック
- 電力比較サイトを利用
ただし、圧倒的に電力比較サイトを利用するのが良いですね。なぜなら電力会社のホームページをひとつずつチェックするのは労力が大変だから。
まずは、それぞれの方法を解説します。
電力会社の公式サイトを個別に確認する手間
ひとつめの方法は、電力会社のホームページでプランの詳細を確認したり電源構成をチェックして、再生可能エネルギーの電気を供給しているか確認する方法。ただし、後述するように、これには手間が掛かります。
参考までに、具体的な方法を解説します。
まずは、各電力会社のホームページそのものを見つける必要があります。しかし、やみくもに検索しても意外と見つからないもの。そこで次のような工夫が必要。
経産省のウェブサイトを活用
お薦めは経産省 資源エネルギー庁のウェブサイトを活用することです。
統計表一覧のページに掲載されている「電力需要実績」にて、「低圧」電力を「電灯」方式で供給している電力会社(事業者)は、一般家庭向けに電力供給しています。
そこで、その会社名をネット検索すればホームページが見つかります。
ただし、その一般家庭向けに電力供給している電力会社は392社(2024年7月時点)もあります。
環境省のウェブサイトを活用
あるいは環境省のウェブサイトも活用できます。
再エネスタートのページでは、一般家庭向けに再生可能エネルギーの電気を供給している会社を見つけられます。例えば、地域別に絞るなどして抽出可能。
ただし、そこには必ずしも電力会社だけが掲載されているのではありません。
例えば「電力会社を紹介する」会社なども含まれています。
また、再生可能エネルギーの電力会社を全て網羅しているわけでもありません。
電力会社のホームページをチェックするのは大変
上記のような方法で電力会社のホームページを調査するのは、一次情報に当たることとなり情報収集の手段としては一番確実。
電力会社の公式サイトを一つずつ確認するのは、以下のような点が大変です。
- 多くのホームページを見て回る必要がある
- 同じ電力会社のホームページの中でも必要な情報があちこちに散在している(基本的な料金情報と、毎月改定される燃料費調整単価が全然別のページにあるなど)
- わかりやすい解説なしに専門用語が使われている(再エネ賦課金、FITなど)
しかし、これらの大変な点を解消できる方法があります。それが次に紹介する「電力比較サイト」を利用する方法。
メリットの大きい電力比較サイト
電力比較サイトとは
電力比較サイトとは、さまざまな電力会社の料金プランやサービス内容を一覧で比較できるウェブサイト。 多数の電力会社の料金プランが掲載された電子カタログのようなものです。
電力比較サイトを使えば、複数の電力会社の情報を一度に確認できるので、効率的に再生可能エネルギーの電力会社を見つけられます。
電力比較サイトを使うメリット
電力比較サイトには、再生可能エネルギーの電力会社探しを助けてくれる、多くのメリットがあります。
- 判断に必要な情報が集約されている
- 条件によって絞り込み可能
- 専門用語が解説されている
- 客観的な情報がある
さらに、再生可能エネルギーの電力会社を見つけたあと、契約する電力会社を検討する際にも次のようなメリットがあります。
- シミュレーションで料金計算が簡単
- 複数の電力会社を一括で比較可能
- サイト限定の割引特典もある
これらのメリットから、電力比較サイトの利用がおすすめです。
以下で、それぞれのメリットを詳しく解説しましょう。
電力比較サイトのメリット①:情報が集約されている
再生可能エネルギー由来の電力比率やCO2排出量の削減効果など、再生可能エネルギーの電力会社と判断するのに必要な重要な情報が一ヶ所にまとめられています。
電力会社のウェブサイトをあちこち見て回る手間が省け、効率的に情報収集ができます。
電力比較サイトのメリット②:条件によって絞り込み可能
「再生可能エネルギー比率が高い会社」など、希望条件で絞り込み検索できるため、最初からある程度ターゲットを絞って再生可能エネルギーの電力会社を見つけられます。
そのため、膨大な数の電力会社から効率的にピックアップ可能。
電力比較サイトのメリット③:専門用語の解説がある
電力会社のホームページをチェックしていると、「再生可能エネルギー比率」や「FIT電気」など馴染みのない専門用語を見かけますね。
電力比較サイトでは、こうした専門用語を分かりやすく解説している場合が多く、知識がなくても安心して利用可能。
例えば、「非FIT電源」とは何か、解説を読んで理解した上で電力会社を選べます。
電力比較サイトのメリット④:客観的な情報がある
電力会社のホームページでは、自社にとってあまり都合よくない情報は目立たなくされがち。
一方、電力比較サイトは電力会社とは別の独立した会社が運営しているので、客観的かつ公平な立場から情報が掲載されています。
電力比較サイトのメリット⑤:料金計算が簡単
再生可能エネルギーの電力会社に切り替えることでSDGsや環境に貢献するといっても、やはり電気料金はどれくらい変わるのか気になりますよね?
電力比較サイトでは、現在の電気使用量を入力するだけで、簡単に各社の料金シミュレーションができます。
例えば、東京電力の従量電灯Bから、いま話題の再エネ実質100%を謳うオクトパスエナジーに切り替えた場合の料金差を簡単に比較可能。
これにより、切り替え後の料金イメージを具体的に掴むことができます。
電力比較サイトのメリット⑥:一括比較可能
契約候補を絞り込んだ後、料金プランや再生可能エネルギー比率などを一覧で比較可能。
それぞれの電力会社のメリット・デメリットを比較検討し、最適な選択をするのに役立ちます。
電力比較サイトのメリット⑦:サイト限定の割引特典
電力比較サイトによっては、サイト経由で契約すると割引が適用される場合があり、お得に乗り換えられるチャンスです。
電力比較サイトを使った再生可能エネルギー電力会社の選び方
上記で解説したように電力比較サイトを使うと再生エネルギーの電力会社を効率的に探せる上に、候補の電力会社を比較検討するのにも便利。
ここでは電力比較サイトを使った電力会社の選び方を解説します。
電力比較サイトの種類
電力比較サイト(電気料金比較サイトと呼ばれることもある)は、現在、少なくとも数サイト以上ありますね。
それら電力比較サイトは次の2つの種類に大きく分かれます。
- ネット完結型
- 電話対応型
お薦めはネット完結型。候補の電力会社や料金プランの絞りこみから、サイトによっては申し込みまでできてしまう。
後ほど詳しく解説しますが、代表的なのはエネチェンジや価格.com、セレクトラなど。
一方、電話対応型は、お住まいの地域や現在契約している電力会社、月々の電気使用量などの基本情報を入力した後はオペレーターから掛かってくる電話にて自分に合った電力会社を紹介してもらいます。
電話での相談を希望する方や、ウェブサイトでの比較検討が苦手な方には、電話対応型がお勧め。
電話対応型の電力比較サイトには、例えば次のようなものがあります。
電力比較サイトを利用するときの注意点
上記で少し触れましたが、電力比較サイトはネット完結型を私はお薦めします。多くの人は営業などの電話対応をわずらわしく感じるでしょうから。
ですので、ここからはネット完結型の比較サイトに限って解説していきます。
まずはネット完結型の電力比較サイトを利用するときの注意点について。
主に次の3つの点に気を付ける必要があります。
- 情報の網羅性
- 料金シミュレーションの精度
- 絞り込みの使い勝手
情報の網羅性
掲載されている電力会社や料金プランは電力比較サイトによって異なります。
必要とする人の少ない電力会社やプランの情報を割愛することで、サイトを訪問する人の利便性が図られるからですね。
日本にて一般家庭向けに電力供給している電力会社は392社。さすがに全てを網羅している電力比較サイトは、恐らくないでしょう。
例えば、小規模な電力会社や、サービス展開エリアの狭い地域密着型の電力会社などは掲載されていないことが多いですね。
また、電力比較サイトは広告収益や提携企業の契約手数料で運営されている場合が多い。そのためサイトごとに特定の提携電力会社が優先的に掲載されている可能性もありますね。
このように電力比較サイトによって掲載されている電力会社やプランに違いがあることは頭に入れておくべき。少なくとも主だった電力会社が網羅されているサイトを活用した方がいいですね。
料金シミュレーションの精度
料金シミュレーションは、電力比較サイトの使い勝手を左右する重要なポイント。
自分に合った料金プランを見つけるためには、自分の電気の使い方をどれだけ反映させてシミュレーションできるかどうかが大事だから。
具体的には、同じ電力会社の同じ名前の料金プランでも地域によって料金体系が少し異なるので、住んでる地域を反映させられるか。電力使用量によって割高になったり割安になったりするので、自分の電力使用量を反映させてシミュレーションできるかどうかなど。
このようにどれだけ算出条件を細かく設定できるかというシミュレーション精度は、利用する電力比較サイトを選ぶポイントになります。
絞り込みの使い勝手
さらに、候補の電力会社を絞り込む際に、どんな条件で絞れるかも使い勝手を左右します。
自分が気になる観点で絞れないと、結局、一つひとつの料金プランの中身を確認する必要が生じるから。
例えば、再生可能エネルギーの電力会社を探すなら、「実質再エネ100%のプラン」や「電源構成で再生可能エネルギー比率の高い電力会社」などに絞れると便利。他にも「解約金無し」などの条件で絞れると乗り換え候補を比較検討しやすいですね。
このように絞り込みの条件にどのようなものを設定できるかで電力比較サイトの使い勝手が大きく変わります。
お奨めの電力比較サイト3つと推奨順位
電力会社を選ぶとき、効率よく正確な情報を得るには信頼できる電力比較サイトを活用するのが最も賢明。
ここでは、主な電力比較サイトである「エネチェンジ」と「価格.com」、「セレクトラ」の3つを比較し、推奨順位を付けてみました。
結論から言うと、一番のお奨めは「エネチェンジ」。
電力比較サイトを利用するときの注意点として挙げた次の3点すべてにおいて秀でているからです。
- 情報の網羅性
- 料金シミュレーションの精度
- 絞り込みの使い勝手
なお、推奨順位は次の通り。
総合評価 | サイト名 | 主な特徴 |
---|---|---|
◎ | エネチェンジ | 最も情報網羅性が高く、料金シミュレーションの精度も優秀。 掲載電力会社が83社と多く、家庭用電力供給カバー率は90%(*)。 |
○ | 価格.com | 情報網羅性と料金シミュレーションがバランスよく、手軽に使える。 掲載電力会社は30社に留まるが、家庭用電力供給カバー率は82%(*)。 |
△ | セレクトラ | 掲載情報は少ないものの、初めての利用者にも優しいインターフェイス。 自分なりの条件で料金シミュレーションできないのが残念。 |
(*)家庭用電力供給のカバー率とは、一般家庭に電力供給している全電力会社の供給電力量総和に対する、サイト掲載電力会社の供給電力量総和の割合です。比較サイトが主要な電力会社を掲載していればカバー率は高くなります。
なお、各電力会社が一般家庭に供給している電力量のデータは、資源エネルギー庁 統計表一覧 電力需要実績(2024年8月)に基づいています。
電力比較サイト:エネチェンジのお奨めポイント
エネチェンジのお奨めポイントは、複雑な料金体系でも分かりやすく結果が得られること。加えて、掲載電力会社も多く、ややマイナーな電力会社さえ網羅している点です。
具体的な強みを挙げると次の通り。
エネチェンジの強み:圧倒的な情報網羅性と正確な料金シミュレーション機能
- 掲載電力会社数83社。それらで家庭用電力供給のカバー率90%、つまり主要電力会社は網羅している
- 燃料費調整額や契約内容の詳細な反映可能
- 電源構成比の公開有などで候補会社のフィルター可能
エネチェンジの詳しい使い方や評判などは エネチェンジの怪しさを検証!使って分かったメリットとデメリット を参照してください。詳しく解説しています。
電力比較サイト:価格.comのお奨めポイント
価格.comのお奨めポイントは、初心者でも扱える十分な情報と使いやすさ。
具体的な強みを挙げると次の通り。
価格.comの強み:情報量と手軽さのバランスの良さ
- 掲載電力会社数30社。それらで家庭用電力供給のカバー率82%、主要電力会社は概ね網羅
- シミュレーション精度は高く、操作も簡単
- 家計節約額を1年/2年/5年で算出でき、長期スパンでの検討可能
電力比較サイト:セレクトラのお奨めポイント
セレクトラのお奨めポイントは、細かい比較よりも、まずはざっくり情報を知りたい方に適していること。
具体的な強みを挙げると次の通り。
セレクトラの強み:初心者にやさしいシンプルなUI
- 簡易的な料金シミュレーションが可能
- 簡易的に地域と世帯人数で料金の安い電力会社を絞れる(エリア別安い電力会社ランキング)
電力比較サイトを使った再生可能エネルギー電力会社の選び方のまとめ
再エネ電力会社選びは比較サイトで効率的に!
- 多くの人が環境に優しい電力への切り替えに関心があるものの、情報収集や比較の手間からなかなか行動に移せない現状があります。
- 電力会社のウェブサイトを個別に確認するのは非常に手間がかかりますね。
- そこで役立つのが電力比較サイト。多数の電力会社の料金プランやサービス内容を一覧で比較でき、効率的に情報収集を行えます。
比較サイト利用のメリット
- 情報集約: 再生可能エネルギーに関する情報や料金プランが一箇所にまとまっています。
- 絞り込み機能: 「再エネ比率が高い」「料金が安い」など、自分の希望条件で絞り込み検索が可能です。
- 専門用語解説: 電力に関する専門用語の解説があり、初心者でも安心して利用できます。
- 客観的な情報: 電力会社に偏らない、中立的な情報が得られます。
- 料金シミュレーション: 現在の電気使用量に基づいた料金シミュレーションで、切り替え後の料金を把握できます。
- 一括比較: 複数の電力会社のプランを比較検討し、最適な選択が可能です。
- 限定特典: サイトによっては、限定の割引特典を利用できる場合があります。
比較サイトの種類と選び方
- 電力比較サイトには、ネット完結型と電話対応型があります。
- 情報収集から申し込みまでをオンラインで完結したい場合は、ネット完結型がおすすめです。
- 比較サイトを選ぶ際は、情報の網羅性、料金シミュレーションの精度、絞り込み機能の使いやすさを確認しましょう。
電力比較サイトを賢く利用すれば、環境にも家計にも優しい再生可能エネルギーの電力会社を、手間なく見つけることができます。ぜひ活用して、スマートな電力会社選びを実現してください。
なお、電力会社の乗り換えが初めてで何か不安があるという人は トラブル回避の秘訣 をご一読ください。安心して乗り換えるためのコツなどを解説しています。
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