自分にできることから始める職場ディーセントワークのすすめ

ディーセントワーク
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日々の業務に追われて、仕事が単なる生計手段に過ぎなくなってしまっていませんか?

でも、仕事がより大きな満足感や達成感を提供してくれるものに変わるとしたらどうでしょう。

「ディーセントワーク」という概念が目指すのは、そんな働き方。

仕事に対するこの新しい見方は、あなた自身の働き方や職場環境に対するあなたの意識を変えるきっかけになります。

この記事では、会社員である私たちが職場のディーセントワーク実現に向けてできることを解説。

そもそもディーセントワークとは何か?から始め、筆者である私が実践している具体例も説明します。

読み進めることで、仕事と私生活のバランスを改善し、より充実した毎日を送るための実践的なアドバイスも得られます。

ぜひ最後までご一読願います。

ディーセントワークは仕事を生計手段以上のものにする考え

生計手段としての仕事

「ディーセントワーク」とは、簡単に言うと、仕事を単なる生計を立てる手段に留めずそれ以上のものにする考えです。

詳しい定義を以下で解説しましょう。

国際労働機関によるディーセントワークの定義

「ディーセントワーク」は、1999年の国際労働機関(ILO)総会で初めて用いられた言葉です。

国連の専門機関であるILOによると、ディーセントワークは公正な報酬、職場の安全性、社会保障、そして労働者の意見が尊重される機会の保証を目指すもの。

具体的には、労働者が適切な収入を得られるだけでなく、安全で健康的な労働条件の下で働き、不公平や差別に直面せず、自身の権利を主張できる環境を意味します。

会社員にとってのディーセントワーク

一方、私たち会社員にとってディーセントワークとは、例えば適切な労働時間やフレキシブルな働き方、ストレス管理のサポート、キャリアアップの機会、そして性別や年齢に関わらず公平な評価と報酬が保証される職場環境などを指すことになります。

そして、ディーセントワークが実現されると、私たち会社員にとって多くの良い効果があります。

例えば会社生活における満足度が高まり、ストレスが軽減され、家族や趣味との時間が増加。

キャリアの成長に必要な支援が提供されて、自己実現と経済的安定とを同時に追求できるようにもなります。

実現すると私たち働き手がより幸福感を感じ生産性の向上にもつながる、そのような考えが「ディーセントワーク」です。

ディーセントワークの課題と実現に向けた動き

課題と解決に向けた動き

ところで、ディーセントワークを実現するためには、多様な課題に取り組む必要があります。

例えば労働市場の不平等、不安定な雇用形態、労働環境の安全性、労働者の権利の保護など。

ただし、これらは各国の文化、経済、社会構造の違いにより、異なる課題の形を取ります。

このため、国際労働機関(ILO)は、各国固有の状況に合わせた国別計画の策定を支援しています。

ILO 4つの戦略目標と国別計画

そのILOは、ディーセントワークの課題に対処するために以下の4つの戦略目標を設定しています。

  • 雇用の創出
  • 社会保障の拡大
  • 労働基準の実施
  • 労使対話の促進

これらの目標は、ディーセントワークを実現する上での基本的な指針。

さらに、ILOは各国の固有の状況に合わせた国別計画の策定を支援しています。

その理由は、各国の文化的、経済的、社会的な特性を考慮に入れることで、より実効性の高いディーセントワークの実現を目指すため。

日本版ディーセント・ワーク8指標

日本では2019年4月に、労働基準法が改正されるなど働き方改革関連法が施行され、ディーセントワーク実現に向けた取り組みが本格的にスタートしました。

また「日本版ディーセント・ワーク8指標」が設けられ、以下の指標が含まれています。

  • 適切な労働時間と賃金
  • 男女格差の撤廃
  • 柔軟な働き方
  • 職場の安心
  • 人的資本への投資
  • ダイバーシティ&インクルージョン
  • サプライチェーンの働き方
  • 健全な労使関係

これらの指標は、日本の労働市場の特性を反映したものです。

ディーセントワーク実現に向けて会社員の自分たちにできること

私たちにできること

ところで、ディーセントワークの実現に向けては、基本的に会社側に実施すべきことが多くあります。

しかし、私たち会社員にできることがあるのも確か。

それらは、大きく分けて次の3つのカテゴリーに分かれます。

  • 学習
  • 対話
  • 実践

これらのカテゴリーは、職場でディーセントワークを実現するために、会社員が取り組むべき主要な領域をカバーしています。

学習は自己の成長と職場への貢献度を高めるための基盤を築きます。

対話は職場の改善に向けた共有の理解と協力を促進。

実践は具体的な行動を通じて職場環境の改善を実現します。

以下では、これら3つをそれぞれ詳しく解説します。

ディーセントワーク実現のために自分たちができる学習

例えば、ディーセントワークの概念、労働権、安全衛生、平等な機会に関する知識を深めることなどがあります。

セミナーやワークショップに参加して、これらのトピックについて学んでもいいですね。

また、自身のスキルと専門知識を向上させれば、職場の生産性向上につながります。

ディーセントワーク実現のために自分たちができる対話

安全衛生、公平な扱い、多様性と包摂性など、職場の条件改善に関する事項を上司などと積極的に話し合うことなどが、私たち会社員にできるディーセントワーク実現に向けた対話ですね。

対話を通じて、意思決定プロセスの透明性や公正な評価システムの促進を求められます。

また、同僚との対話によってもディーセントワーク実現に貢献できます。

職場での問題や懸念事項について同僚と話し合い、職場の代表や組合と協力して会社側に改善提案することなどができます。

ディーセントワーク実現のために自分たちができる実践

不安全な状況や改善の余地がある点を職場の安全衛生委員会などに報告すれば、職場の安全衛生管理に積極的に関われます。

また、差別やハラスメントを許さない姿勢を職場にて持ち続ければ、多様性や包摂性を高める取り組みに参加していることになります。

ディーセントワーク実現に向けて会社員の私が実践している具体例

具体例

ここでは会社員である私が、職場のディーセントワーク実現に向けて実践している具体例を紹介します。

ふつうの会社員ができることなので、もちろんあなたにもできることばかりです。

気になる項目があったなら、ぜひ実践してみてください。

メンタルヘルスケアの知識を学ぶ

ディーセントワーク実現に向けて、メンタルヘルスケアの知識を私は学びました。

まずは自分で自分を守り、心身ともに健康でいるため。

なおかつ、体に比べてメンタルの健康はおろそかになりがちだから。

具体的には、メンタルヘルス・マネジメント検定の勉強に取り組み、Ⅲ種の資格を取得しました。

他の方法としては、例えば厚生労働省が運営している「こころの耳」というサイトでも学習可能。

ただし、私は検定合格という目標を持った方がちゃんと勉強すると思い、メンタルヘルス・マネジメント検定の勉強を選びました。

このように私は、心身の健康を維持して自分のディーセントワークを実現するためメンタルヘルスケアの知識を修得しました。

会社が守るべきルールを知っておく

また、ディーセントワークの実現のために会社が守るべき法律や規則について私は勉強しています。

なぜなら、一般社員の立場で職場安全衛生委員会への出席や職場巡視に参加することがあります。

そして、そこで職場の安全衛生が正しく維持されているかをチェックすることがあるからです。

具体的な勉強手段としては、ここでもメンタルヘルス・マネジメント検定を活用。

ただし、上記と異なってⅡ種の資格取得を目指しています。

Ⅲ種の内容はセルフマネジメント(自分のメンタルの維持)でありました。

それに対して、Ⅱ種の内容はラインケア(管理職としての職場のメンタル維持)となっており、上司の目線で職場にはどのような配慮がなされるべきか、それはどのような法律や規則に基づくものなのかを学べます。

このように私は、メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種の学習を通じて会社が守るべきルールの把握に努めています。

上司と信頼関係を築く

さらに、ディーセントワークの実現のために、私は上司と信頼関係を築けるよう努めています。

これは一見、直接関係あるのかな?と疑問に思いますよね。

でも、ディーセントワーク実現のために何か職場環境の改善などを進言しようとしたとき、上司との関係性が良いと主張しやすいし聞き入れてもらいやすいですよね。

その意味で信頼関係は大事。

ところで、上司との信頼関係をどのように構築しているかということですが、私の場合、上司をうまく補佐することを心掛けています。

私の上司は、最近、近くの部署から異動してきたばかり。

自部門が扱う業務に慣れていないところを私がうまくサポートすることで、チームの成果を落とさず業務を回す。そのことで上司からの信頼を得ています。

このように私は、ディーセントワークの実現に活かせるよう上司との信頼関係を築いています。

自分にできることから始める職場ディーセントワークのすすめのまとめ

ディーセントワークとは、仕事を生計手段以上のものにする考えです。

会社員にとって、適切な労働時間、フレキシブルな働き方、キャリアアップの機会など、充実した仕事環境を実現します。

実現に向けては、会社だけでなく私たちにもできることがあります。

  • 学習:労働基準法やメンタルヘルスの知識を深める
  • 対話:上司や同僚と働き方について意見交換する
  • 実践:健康管理に努め、職場の安全衛生に貢献する

記事では、筆者である会社員の取り組みを紹介しています。

  • メンタルヘルス・マネジメント検定の勉強
  • 職場の安全衛生に関する知識の習得
  • 上司との信頼関係構築

これらの例を参考に、あなたもディーセントワークの実現に向けて行動してみませんか?

仕事と生活のバランスを改善し、より充実した毎日を送るためのヒントになるでしょう。

ところで、ディーセントワークを実現することは、SDGs目標8の達成にも貢献します。(SDGsって何? という方は SDGsとは:これであなたも説明できる! を参照ください。)

そして、SDGsに関して会社員が職場でできることは「ディーセントワークの実現」以外にも。

【SDGs】会社員が職場でできる取り組み3選 にて詳しく紹介していますので、ご興味あればぜひこちらも読んでもらえると幸いです。

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