「オクトパスエナジーは環境に優しいので、そのぶん高いのでは?」 そう思っていませんか?環境に貢献したい気持ちはあるけど、料金が高すぎるとちょっと無理ですよね。
実は、東京電力と比較しても、必ずしもオクトパスエナジーが高いわけではありません。むしろ安くなる場合も。
だから選択次第では、あなたの生活に大きな変化をもたらす可能性があります。
そこで本記事では、オクトパスエナジーと東京電力の電気料金を詳しく比較。実際に払う金額での比較が重要なので、燃料費調整額などを含めたトータルの料金で比較しています。
また、料金以外ではサービスやサポートの違いも詳しく解説。
結論から言うと、燃料費調整額を含めたトータルの料金で比較すると、特にオクトパスエナジーのシンプルプランは東京電力より安くなる傾向です。しかもオクトパスエナジーなら、特別に苦労することなく、普通に電気を使うだけで環境に良い生活を送れることになります。
加えて、本記事の読者は「サイト de オクトパス割」という特別な割引を受けられます。
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それでは解説を始めます。ぜひ最後までご一読ください。
オクトパスエナジーと東京電力の料金プラン比較
上記で述べた繰り返しになりますが、結論から言うと、燃料費調整額も含めたトータルの料金で比較すると、特にオクトパスエナジーのシンプルプランは東京電力より安くなる傾向です。
以下の計算機で簡単に比較できるので試してください。
計算機:電気料金比較 オクトパスエナジー(2プラン) vs 東京電力
なお、グリーンオクトパスの料金算出は、サイト de オクトパス割を使って入会したときに適用される「グリーンオクトパス 2023-12」に基づいています。以下の本文中でも同様。
オクトパスエナジーと東京電力の料金比較
料金グラフでの比較
グラフで比較すると下図の通りです(燃料費調整額や再エネ賦課金も含む)。
この図は、東京電力の一般家庭向け料金プラン(従量電灯B、スタンダードS)とオクトパスエナジーの「グリーンオクトパス」や「シンプルオクトパス」の料金を契約容量40Aで比較したもの。
東京電力の2つのプラン(スタンダードSと従量電灯B)に差はなく、それら東京電力のプランに比べて、シンプルオクトパスがお得ですね。
具体的にその差は、電力使用量が200kWhと少ないときで約300円、500kWhと使用量の多いときで約900円。
家族構成別の料金比較
家族構成別の料金比較は以下の通り(燃料費調整額や再エネ賦課金も含む)。
各家族構成ごとの電力使用量は、環境省「令和4年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査(確報値)」のデータに基づいて算出し下表の通りとしています。
家族構成 | ひと月の電力使用量 |
---|---|
ふたり暮らし | 340kWh |
ファミリー (夫婦と子供1~2人) | 450kWh |
オクトパスエナジーなら、東京電力よりも環境負荷の低い電気を使えて、なおかつ安いですね。具体的には、シンプルオクトパスなら夫婦ふたり暮らしの場合、年間4,440円、ファミリーの場合、年間8,880円もお得になります。
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オクトパスエナジーと東京電力の料金プランの種類
ここでは、改めてオクトパスエナジーと東京電力の料金プランについて解説します。
オクトパスエナジーの料金プラン
オクトパスエナジーの主要プランはグリーンオクトパスとシンプルオクトパスという2つ。
これらに加えて、太陽光パネルが自宅にある世帯向けのソーラーオクトパスや、EV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)所有者向けのEVオクトパスというプランがあります。
ただし、大部分の一般個人にとって、グリーンオクトパスかシンプルオクトパスの二択になるでしょう。
東京電力の料金プラン
一方、東京電力は、より多様な料金プランを提供しています。一般家庭向けのプランとしては、規制料金プランの従量電灯Bや、自由料金プランのスタンダードやプレミアム、夜トク、オール電化向けのスマートライフなど。
東京電力の規制料金プランは、電力自由化以前から存在するもので、料金の変更には国の認可が必要。消費者保護の観点から値上げが制限されています。また、燃料調整額にも上限が設けられており、私たち消費者は急激な料金上昇から守られています。
また、東京電力の自由料金プランは、料金改定について基本的に制限がなく燃料費調整額に上限もありません。その代わり、多様な料金プランが準備されています。
料金プランの比較
ここではオクトパスエナジーと東京電力の料金プランを比較解説します。
ただし、一般的な電気の使い方をする人に向けて、オクトパスエナジーではグリーンオクトパスとシンプルオクトパス、東京電力では規制料金プランの従量電灯Bと自由料金プランのスタンダードSに限定。
繰り返しになりますが、先に結論を述べると、燃料費調整額を含めたトータルの電気代で比較すると、特にオクトパスエナジーのシンプルプランは東京電力より安くなる傾向です。
具体的な電気代は前述の オクトパスエナジーと東京電力の料金比較 にて解説済み。また、 一人暮らしの人については オクトパスエナジーでの一人暮らしの電気代 に内容を譲りますので、以下では両社プランの共通点や相違点に焦点を当てて解説します。
グリーンオクトパス | 従量電灯B | スタンダードS | |
---|---|---|---|
基本料金 | アンペア数に応じて 10A:295円(*) | アンペア数に応じて 10A:311.75円/月 | アンペア数に応じて 10A:311.75円/月 |
電力量料金 | 3段階制 | 3段階制 | 3段階制 |
再生可能エネルギー 発電促進賦課金 | あり | あり | あり |
燃料調整額 | 上限なし | 上限あり | 上限なし |
共通点(グリーンオクトパスと従量電灯B、スタンダートS)
3つの料金プランに共通する点は次の通りです。
- 料金体系:基本料金と従量料金の2つの要素で電気料金が構成されています。基本料金は契約アンペア数に応じて設定。
- 段階的従量料金:使用量が増えるにつれて単価が上がる3段階の料金体系を採用。これには、省エネを促進し大量消費を抑制する狙いがあります。
- 追加料金:燃料費調整額と再生可能エネルギー賦課金が加算されます。
相違点(グリーンオクトパスと従量電灯B、スタンダートS)
一方、各料金プランにて異なる点は次の通りです。
- 基本料金の設定:グリーンオクトパスの基本料金は従量電灯BやスタンダードSよりも低く設定されています。例えば、10アンペアの契約では、グリーンオクトパスが月額約295円、従量電灯BとスタンダードSが311円75銭。
- 従量料金の単価:東京電力の両プラン(従量電灯BとスタンダードS)の各段階における従量料金の単価は同じ。一方、グリーンオクトパスの各段階の単価はそれらより低く設定されています。
- 燃料費調整額の扱い:グリーンオクトパスやスタンダードSでは燃料費調整額に上限がないのに対し、従量電灯Bでは上限があります。なお、燃料費調整額を算出するもとの燃料費調整単価は、各社で異なります。
- 環境配慮の方法:グリーンオクトパスの供給する電気は再生可能エネルギー実質100%由来となっている一方、東京電力の電源構成のうち再生可能エネルギーは3%で大半がLNG火力や石炭火力、非化石証書ありの割合としても20%に留まります(ともに下図参照)。
繰り返しになりますが、燃料費調整額なども含めた実際に払う電気代の比較は前述の オクトパスエナジーと東京電力の料金比較 に解説しています。
シンプルオクトパス(オクトパスエナジー)
次に、改めてオクトパスエナジーのシンプルオクトパスの特徴を、グリーンオクトパスや東京電力の従量電灯B、スタンダードSと比較しながら解説します。
基本料金と電力量料金
プラン名 | 基本料金 | 電力量料金 |
---|---|---|
シンプルオクトパス | 0円 | 1段階制 |
グリーンオクトパス | アンペア数に応じて課金 | 3段階制 |
従量電灯B | アンペア数に応じて課金 | 3段階制 |
スタンダードS | アンペア数に応じて課金 | 3段階制 |
シンプルオクトパスは他のプランと異なり基本料金が無料。また、他のプランの電力量単価が3段階に変わるのに対して、使用量に関わらず一定の単価が適用されます。
燃料費調整額と再エネ賦課金
プラン名 | 燃料費調整額 | 再エネ賦課金 |
---|---|---|
シンプルオクトパス | なし | あり |
グリーンオクトパス | あり(上限なし) | あり |
従量電灯B | あり(上限あり) | あり |
スタンダードS | あり(上限なし) | あり |
シンプルオクトパスは燃料費調整額がないため、燃料価格の変動に影響されません。ただし、再エネ賦課金は他のプランと同様に課金されます。
契約期間
プラン名 | 契約期間 |
---|---|
シンプルオクトパス | 12ヶ月後自動移行 |
グリーンオクトパス | 制限なし |
従量電灯B | 制限なし |
スタンダードS | 制限なし |
12ヶ月経過後にはグリーンオクトパスへ自動的に移行されることに注意してください。
シンプルオクトパスのまとめ
シンプルオクトパスは、その名の通り非常にシンプルな料金体系を採用しており、特に以下のような世帯にとって魅力的なプランといえます。
- 電力使用量が少ない世帯
- 料金の変動を嫌う消費者
なお、他のプランとの電気代の具体的な比較は前述の オクトパスエナジーと東京電力の料金比較 にて燃料費調整額なども含めたひと月あたりの額を詳細に比較しています。
オクトパスエナジーと東京電力のサービス内容の比較
ここでは両社が加入者に提供するサービス内容、具体的には電力使用量の確認機能や加入者特典など、電力供給以外のサービスについて両社を比較します。
比較結果を先に述べると、オクトパスエナジーでは電気以外のサービスは提供されていませんが、加入後も友達紹介割や節電チャレンジによる割引チャンスがあり、とても魅力的。特に、積極的にオクトパスエナジーを紹介したり、節電チャレンジに参加したりすることで、大きな割引をゲットできます。
一方、東京電力の加入者が得られる割引の規模は小さく、ポイントの特典を活かすためには長期利用が必要。電気以外のサービスに「生活かけつけサービス」があるけれど、一部の料金プランでは利用できません。
下表は、一覧にまとめたもの。
オクトパスエナジー | 東京電力 | |
---|---|---|
電力使用量の確認 | マイページで可能 | くらしTEPCO webで可能 |
電気代割引(キャッシュバック)特典 | 友達紹介割 節電(オクトパス)チャレンジ | ポイント交換 (対象料金プランのみ) |
電気以外のサービス | なし | 生活かけつけサービス (料金プランによる) |
詳しくは以下で解説します。
電力使用量の確認機能
オクトパスエナジーの加入者にはそれぞれ専用のマイページ(ウェブアプリ)が提供され、そのページ内で電力使用量を時間別/日別/月別のグラフで見ることができます。
東京電力の加入者にも専用の「くらしTEPCO web」という会員ページがそれぞれ提供され、月別/週別/日別のグラフで電力使用量を確認でき、両社のサービスの利便性に大きな差はありませんね。
加入者の割引特典(キャッシュバック)
加入者の割引特典(キャッシュバック)については両社で内容が大きく異なります。
オクトパスエナジー加入者の割引特典
オクトパスエナジーには、友達紹介割という制度があります。この制度は、利用者が友達をひとり紹介すると双方が5,000円(時々8,000~10,000円に増額も)の電気代割引を受けられるもの。
この制度によって再生可能エネルギーの普及と環境保護に貢献しながら、お得もゲットできます。なによりも、紹介人数に上限がなく頑張れば割き特典をいくらでもゲットできる点がすごいですね。
実際に、下図のように、私はこの友達紹介割で累計55,000円分(うち5,000円分は未確定)の割引をゲットしています。
加えて、オクトパスエナジーには、節電(オクトパス)チャレンジという制度もあります。電力需要が高まる時期(真夏や真冬)に開催され、指定時間帯での節電に成功すると電気代の割引(キャッシュバック)を得られます。
例えば、私は2023年夏には8,888円もの割引を獲得。対象時間前に部屋の冷暖房を効かせておいて対象時間帯の電力負荷を減らしたり、外出したりなどの方法が有効。参加方法も簡単です。
でも、2024年の夏は213円の割引(節電量としては10.64kWh)しかゲットできませんでした。思い返すと、2023年はたまたま外出する期間に節電チャレンジが開催され、加えて成功したときの割引額も大きかったですね。2024年は、外出時とあまり重ならず、割引額も少し小さめだったように思います。
環境保護にも貢献でき、一石二鳥のお得なキャンペーン。加入者は通知設定をしておけば、このお得な機会を逃さず参加できます。
東京電力加入者の割引特典
一方、東京電力にも上記の「節電(オクトパス)チャレンジ」と同様な制度があります。それは「エコ省エネチャレンジ」。
この制度は、加入者を対象に特定の時間帯に節電したり電気の使用時間をずらしたりすることでDRポイントが獲得できるというものです。得られたDRポイントは、様々な他の一般的なポイントやギフト券に交換可能。
このチャレンジは、単に電気代の節約だけでなく、環境保護にも貢献できる取り組みとなっています。
加えて、東京電力の加入者には「くらしTEPCOポイント」というポイントを獲得できる制度もあります。
くらしTEPCO webへ毎月1回ログインすると50ポイント、1年間の契約継続で600ポイントが貯まり、300ポイントから様々な提携先ポイントやギフトカードに交換が可能。
例えば、PayPayマネーライトやAmazonギフトカードへの交換が可能で、実質的なキャッシュバックとして利用できます。
対象の料金プランに加入する必要がありますが、ルーティーン的な行動を通じて家計の負担を軽減できる制度ですね。ただし、貯まるポイントが少額なので長期的に加入し続けないと、何かに使えるほどには貯まりませんね。
電気以外のサービス
オクトパスエナジーには電気以外のサービスはありません。ただし、後述するように、私のように、これがデメリットにならない人もいますね。
一方、東京電力には「生活かけつけサービス」があり、24時間365日対応のトラブルサポートを受けられます(ただし、従量電灯Bなど対象外の料金プランもあり)。
例えば、電気や水まわり、カギ、窓ガラスのトラブルに専門スタッフが駆けつけ、90分以内(電気設備は60分以内)の応急処置なら無料で行ってくれます。
作業費、出張費、部品代(上限2万円)も無料で、利用回数も無制限。
日常生活の安心を提供してくれる便利なサービスです。ただし、私は、加入していた間、利用する機会はありませんでした。賃貸住宅に住んでいると、上記のようなトラブル時には管理会社に連絡することになるので、なおさら利用する機会はないですね。
オクトパスエナジーと東京電力のカスタマーサポートの比較
ここでは両社のカスタマーサポートについて比較。
結論を先に述べると、オクトパスエナジーのカスタマーサポートは、迅速で丁寧、かつ顧客のニーズに対する柔軟な対応が特徴。顧客との信頼関係を大切にしていることが感じられます。
一方、東京電力のカスタマーサポートは、対応自体は丁寧なものの、システムの一貫性や正確性の面で改善の余地があるといえます。東京電力の契約者数は膨大であり、一定数のトラブルが発生することは仕方ないかもしれません。でも、利用者は安心感を持てるサポート体制の整備を期待しますね。
オクトパスエナジーのカスタマーサポート
オクトパスエナジーの顧客対応はとても良いもの。次の3つの実体験から私はそう感じています。
- 予期せぬ状況でも丁寧な対応
他社からの契約引き継ぎ時、スムーズで丁寧な対応があり、安心して移行できました - 問い合わせ方法が簡単で回答が迅速
メールでの問い合わせに対し、翌日には丁寧な回答があり、さらに感謝の気持ちを伝えると追加の感謝メールまで返ってきました - 顧客の要望に対する解決姿勢が積極的
マイページの電気使用量表示に関する改善要望に対し、現状の説明と代替案の提示、将来的な改善可能性を示してくれました
このようにオクトパスエナジーのカスタマーサポートには、顧客のニーズを深く理解し、柔軟に対応しようとする姿勢が見られます。予期せぬ事態や改善要望に対しても、誠実かつ迅速な対応が見られますね。単に「できない」と断るのではなく、代替案を提示したり、将来的な改善の可能性を示したりすることで、顧客との信頼関係を築こうとしてくれています。
顧客中心のアプローチが、オクトパスエナジーの優れた顧客サービスの基盤となっているようです。
東京電力のカスタマーサポート
東京電力のカスタマーサポートにも丁寧な対応と利用者の理解を求める姿勢が見られる一方で、サービスの一貫性や利便性に課題が存在します。
利用者の声からは、親身な対応を評価する意見がある反面、24時間サポートの実効性や手続きの煩雑さに不満が聞かれ、支払い確認や停電対応などの基本的なサービスにおいても、利用者の期待に応えきれていない事例が報告されているから。
例えば、理解ある顧客に対しては非常に丁寧に対応される一方で、緊急性の低い案件は問い合わせフォームへ誘導されるなど、柔軟性に欠ける対応が見られます。
また、支払い済みにもかかわらず未払い通知が送られるケースや、停電時の即時対応が難しい状況なども、利用者の不満や不安を招いています。
東京電力のカスタマーサポートは、個々の対応では一定の評価を得ているものの、システムの改善や一貫したサービス提供、正確な情報管理が求められていますね。東京電力の契約口数は約2,000万件(2015年末現在)にも上るため、上記のようなトラブルが一定数発生するのは仕方のないことかもしれません。
オクトパスエナジーと東京電力の比較のまとめ
本記事では、オクトパスエナジーと東京電力の比較を行いました。主な特徴と違いは以下の通り。
- 料金プラン: オクトパスエナジーは「グリーンオクトパス」と「シンプルオクトパス」が主力。東京電力は規制料金と自由料金プランを提供。オクトパスエナジーのシンプルオクトパスが東京電力より安くなる傾向。
- 付加サービス: 両社とも電力使用量の確認機能を提供。オクトパスエナジーは大きな割引が得られる友達紹介制度や節電チャレンジを実施。東京電力はポイント制度や生活かけつけサービスを提供。
- カスタマーサポート: オクトパスエナジーは柔軟で迅速な対応が特徴。東京電力は基本的なサービスに改善の余地あり。
ちなみに、本文でも触れましたが、本記事の読者は「サイト de オクトパス割」という特別な割引を受けられます。
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